3月31日、npm packageの更新ミスでClaude Codeのソースコード51.2万行が一時的に公開された。それがきっかけで、Anthropicが内部で開発中の「Conway」プラットフォームの技術詳細が明らかになった。
Conwayは単なる「常時稼働エージェント」ではない。Webhook、独自拡張規格(CNW ZIP)、ブラウザ制御、Claude Code統合——これらを組み合わせた、Anthropicが構想する「エージェントOS」の姿だ。
何が明らかになったのか
| 日付 | 出来事 | 意味 |
|---|---|---|
| 2026-03-31 | npm更新ミスでClaude Codeソース51.2万行が一時公開 | Conway関連コードが含まれていた |
| 2026-04-02 | TestingCatalogがConwayの詳細を公開 | Webhook、CNW ZIP、Browser制御が確認 |
| 2026-04-03 | 複数メディアが追加報道 | 内部コードネーム「Lobster Conway」も判明 |
| 2026-04-08 | Managed Agentsが公式リリース | Conwayとインフラを共有すると見られる |
重要な前提として、Conwayはまだ公式発表されていない。以下の情報はリークされたソースコードと技術メディアの分析に基づく。Anthropicはコメントを控えている。
技術的に見ると
独立UIインスタンスとして動作する
Conwayは通常のチャットインターフェースとは別に、独立したサイドバーUIとして動作する設計になっている。従来のClaude.aiは「開かれた時だけ動く」モデルだったが、Conwayはブラウザの外側から常駐する構造だ。
// CNW ZIP拡張の推定構造(ソースコード分析より)
{
"name": "my-extension",
"version": "1.0.0",
"type": "cnw-extension",
"capabilities": ["ui-tab", "context-handler", "tool"],
"main": "index.js",
"ui": {
"tab": "sidebar.html"
}
}
// 注意: 仕様は開発中のため変更される可能性があります。
Webhookによるイベント駆動起動
最も注目すべき機能の一つが、Webhookによるエージェント起動だ。外部サービス(メール受信、データ更新、CIの完了通知など)のイベントでConwayが自動的に起動し、タスクを実行する。
# Conway Webhookエンドポイントへのリクエスト(推定実装)
import requests
import hmac
import hashlib
def send_to_conway(payload: dict, secret_key: str, webhook_url: str):
"""
外部サービスからConwayエージェントを起動する
シークレットキーによる署名で認証
"""
payload_str = str(payload)
signature = hmac.new(
secret_key.encode(),
payload_str.encode(),
hashlib.sha256
).hexdigest()
response = requests.post(
webhook_url,
json=payload,
headers={
"X-Conway-Signature": f"sha256={signature}",
"Content-Type": "application/json"
}
)
return response.json()
# 使用例: Slackメッセージを受信してConwayを起動
event = {
"trigger": "slack_message",
"channel": "#ai-ops",
"message": "本番デプロイの承認をお願いします",
"task": "review_and_approve_deployment"
}
# 注意: 本番環境で使用する前に、必ずテスト環境で動作確認してください。
セキュリティ設計として、未署名のリクエストは拒否される。つまり、任意のサービスからConwayを乗っ取ることはできない設計だ。
CNW ZIP拡張規格 — Anthropicのアプリストア構想
「CNW ZIP」は、開発者がConwayの機能を拡張するための新しい規格だ。TestingCatalogが「アプリストアのような生態系」と表現した通り、以下の3種類の拡張が可能になる:
- カスタムツール: 新しいアクション能力を追加(例: 社内DBへのアクセス)
- UIタブ: Conwayのサイドバーに独自タブを追加
- コンテキストハンドラ: 特定イベントでのコンテキスト注入を制御
MCPとの違いは、CNW ZIPがConway固有のUI統合まで含む点だ。MCPはツール接続規格だが、CNW ZIPはUIレイヤーまで拡張できる。
業界の反応
「ConwayはClaude CodeとMCPの上に構築されたもう一つのレイヤーだ。AnthropicはIDEの戦場ではなく、エージェントプラットフォームの戦場を選んだ」 — AIツール研究者の分析(X / @testingcatalog)
Cursor 3が4月2日にリリースされ、エージェント管理プラットフォームとして再定義されたまさに同じタイミングで、ConwayとManaged Agentsの情報が表面化した。これは偶然ではなく、AIエージェント市場でのプラットフォーム争いが本格化していることを示している。
開発者が知っておくべきこと
ConwayはQ2〜Q3 2026での公式リリースが推定されている。今のうちに準備できることがある:
- MCPの習熟: ConwayはMCPを基盤とするため、MCP接続の実装経験が直接活かせる
- Claude Codeの導入: ConwayはClaude Codeと統合予定。Claude Code環境を今から整備しておくことが有利
- Webhook設計の理解: イベント駆動アーキテクチャの設計パターンを習得しておく
この点はまだ明らかになっていない:ConwayはEnterpriseプランのみになるのか、個人開発者も使えるのか。Anthropicの公式発表を待つ必要がある。
この先どうなるか
Conwayが示すのは、AIエージェントが「ツール」から「インフラ」に変わるという大きな方向性だ。CursorのAgents Window、OpenAIのCodex Cloud、そしてConway——各社がプラットフォーム化を急ぐ背景には、「エージェントのデフォルト環境」を押さえることへの強い動機がある。
開発者にとっての実務的な含意は一つ:今後6〜12ヶ月で、エージェントをどのプラットフォーム上で動かすかが、生産性の大きな分岐点になる。
参考・出典
- Exclusive: Anthropic tests its own always-on “Conway” agent — TestingCatalog(参照日: 2026-04-11)
- Anthropic Tests Conway As A Persistent Agent Platform For Claude — Dataconomy(参照日: 2026-04-11)
- Anthropic Tests Lobster Conway: Supports Independent UI, Webhook Wake-up, and Custom Extension Standards — AIBase News(参照日: 2026-04-11)
- Anthropic explores extension based agent system with Conway — TechBriefly(参照日: 2026-04-11)
- Conway: Anthropic’s Always-On Agent Platform — ChatForest(参照日: 2026-04-11)
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この記事はAIgent Lab編集部がお届けしました。