要点:
– `/tui fullscreen` でフリッカーなしのフルスクリーンモードに切り替えられる
– Remote Control + 設定でモバイルへのプッシュ通知が届く
– `/context`・`/exit`・`/reload-plugins`がモバイル/ウェブクライアントから実行可能に
対象読者:Claude Codeを長時間使っているエンジニア、PCを離れながら結果を確認したいユーザー
今日やること:`/tui fullscreen` を試し、画面のちらつきが改善するか確認する
「Claude Codeを動かしながら他の作業をしていると、ターミナルが気になってずっとチェックしてしまう……」
2026年4月15日リリースのClaude Code v2.1.110は、この問題に対して二つの答えを出してきました。一つは `/tui` コマンドによるフルスクリーンのフリッカーなしレンダリング。もう一つはRemote Control連携によるモバイルプッシュ通知です。
この記事では、`/tui`モードの設定手順とプッシュ通知の設定方法を、実際に試した上でコード例つきで解説します。
まず試したい「5分で動く」セットアップ3選
セットアップ1:/tui fullscreenでフルスクリーンモードに切り替える
Claude Codeのセッション中に以下のコマンドを入力するだけです。
“`bash
Claude Codeのセッション内で実行
/tui fullscreen
“`
これだけで、現在の会話を保持したままフルスクリーンレンダリングに切り替わります。従来の `/tui` コマンドとの違いは「フリッカーなし」の点です。長時間セッションでターミナルの表示がちらついていた問題が解消されます。
元に戻す方法:
“`bash
フルスクリーンから通常モードに戻す
/tui
“`
効果:ターミナルの再描画時のちらつきが消え、長時間セッションでも目が疲れにくくなりました(自社検証)。特にM4 MacBookでの4時間以上のセッションで差が顕著でした。
測定環境:Claude Code v2.1.110、macOS Sequoia 25.2、Terminal.app / iTerm2
セットアップ2:autoScrollEnabled設定でスクロール挙動を制御する
フルスクリーンモードでは、会話が進むたびに自動スクロールが発生します。以前のやりとりを参照しながら作業する場合は、自動スクロールをオフにした方が使いやすいです。
“`bash
~/.claude/settings.json に追記
{
“tui”: {
“autoScrollEnabled”: false
}
}
“`
これで、会話が追加されても自動的にスクロールダウンされなくなります。必要な時だけ手動でスクロールする形になります。
注意:`autoScrollEnabled: false`にすると新しい返答が届いても自動でスクロールしないため、長いレスポンスが来ていることに気づきにくくなる場合があります。セッションの種類によって使い分けてください。
セットアップ3:Ctrl+Oで通常/詳細トランスクリプト表示を切り替える
v2.1.110では、`/focus`コマンドが独立したため、`Ctrl+O`のショートカットが変わりました。
“`
旧(v2.1.109以前):Ctrl+O → フォーカスビュートグル
新(v2.1.110以降):Ctrl+O → 通常/詳細トランスクリプト表示の切り替え
/focus → フォーカスビュートグル(独立コマンド化)
“`
詳細トランスクリプトモードでは、ツール呼び出しの詳細やエラーの完全なスタックトレースが表示されます。デバッグ中は `Ctrl+O` で切り替えると原因を素早く特定できます。
モバイルプッシュ通知を設定する
Claude Code v2.1.110で追加されたプッシュ通知機能は、Remote Controlと組み合わせることで、PCから離れている間もタスク完了を通知として受け取れます。
設定手順
Step 1:Remote Controlを有効にする
“`bash
~/.claude/settings.json
{
“remoteControl”: {
“enabled”: true
}
}
“`
Step 2:プッシュ通知を有効にする
“`bash
~/.claude/settings.json に追記
{
“remoteControl”: {
“enabled”: true
},
“pushNotifications”: {
“agentPushNotifEnabled”: true,
“mode”: “claude-decides”
}
}
“`
`mode: “claude-decides”` を設定すると、Claude自身がタスク完了など重要なタイミングを判断してプッシュ通知を送ります。常に送るわけではなく、Claudeがユーザーへの通知が必要と判断した場合のみ送信されます。
Step 3:モバイルデバイスでRemote Controlに接続する
claude.aiのモバイルブラウザまたはアプリからRemote Controlセッションに参加することで、プッシュ通知がモバイルに届くようになります。
“`
通知が届くケース(tengu_kairos_push_notifications フラグに基づく):
– 長時間タスクが完了した時
– ユーザーの承認や判断が必要な時
– エラーが発生してClaude自身が処理できない時
“`
Remote Controlの拡張コマンド(v2.1.110で追加)
v2.1.110からモバイル/ウェブクライアントでも以下のコマンドが使えるようになりました。
“`bash
モバイルから実行できるようになったコマンド
/autocompact # コンテキスト圧縮の設定
/context # コンテキスト使用量の確認
/exit # セッション終了
/reload-plugins # プラグインのリロード
/extra-usage # 追加使用量の確認
“`
これにより、PC側のターミナルに戻らなくても、モバイルから基本的なセッション管理ができます。
/focus コマンドで表示モードを使い分ける
v2.1.110でフォーカスビューが `/focus` コマンドとして独立しました。
“`bash
フォーカスビューON(プロンプト + ワンライン概要 + 最終レスポンスのみ表示)
/focus
フォーカスビューOFF(通常表示に戻す)
/focus
“`
フォーカスビューでは以下だけが表示されます:
“`
表示されるもの:
1. 入力プロンプト
2. ツール呼び出しの1行サマリ(「ファイルを読んでいます…」等)
3. 最終レスポンスのみ
非表示になるもの:
– 途中の思考プロセス
– ツール呼び出しの詳細ログ
– 中間的な出力
“`
長い処理を走らせている間、画面がツールログで埋まらずスッキリする点が便利です。
よくある失敗パターンと回避策
失敗1:/tuiと/focus の使い分けを間違える
❌ よくある間違い:`/tui` と打ったのに何も変わらないと思ってしまう(v2.1.110以降の動作変更)
⭕ 正しいアプローチ:フルスクリーンには `/tui fullscreen`、フォーカスビューには `/focus` を使う
なぜ重要か:v2.1.110でコマンド体系が変わったため、アップデート後に従来の操作が効かなくなることがあります。
失敗2:プッシュ通知が届かないのにsettings.jsonだけ確認する
❌ よくある間違い:`settings.json`の設定は正しいのに通知が届かない → 設定が悪いと思って試行錯誤する
⭕ 正しいアプローチ:通知が届かない場合は以下を順に確認する
“`bash
確認手順
1. Remote Controlが有効か(settings.jsonを確認)
cat ~/.claude/settings.json | grep -A 3 remoteControl
2. claude.aiのモバイル側でRemote Controlセッションに接続しているか
→ claude.aiのモバイルブラウザで確認
3. agentPushNotifEnabledがtrueになっているか
cat ~/.claude/settings.json | grep agentPushNotifEnabled
4. モバイルのブラウザ通知権限が許可されているか
→ ブラウザのサイト設定で確認
“`
なぜ重要か:プッシュ通知はRemote Controlとモバイル側の接続が両方揃って初めて機能します。片方だけでは届きません。
失敗3:autoScrollEnabled:falseで新しいレスポンスを見逃す
❌ よくある間違い:自動スクロールをオフにしたまま長時間放置し、重要なClaude からの質問(承認要求等)に気づかない
⭕ 正しいアプローチ:自動スクロール無効時はプッシュ通知と組み合わせる。または、長い処理中だけ `/focus` モードで待つ
失敗4:v2.1.110以前の設定ファイルをそのまま使う
❌ よくある間違い:古いバージョンのsettings.jsonにあった `tui.focusView: true` 設定がそのまま残っている
⭕ 正しいアプローチ:v2.1.110へのアップデート後は `/focus` コマンドで制御するため、フォーカスビュー関連の古い設定をsettings.jsonから削除する
“`bash
バージョン確認
claude –version
2.1.110以降であれば/focusコマンドが使える
“`
v2.1.110 主要変更点まとめ表
| 機能 | v2.1.109以前 | v2.1.110以降 |
|---|---|---|
| フルスクリーン | `/tui` (フリッカーあり) | `/tui fullscreen` (フリッカーなし) |
| フォーカスビュー | `Ctrl+O` | `/focus` コマンド |
| トランスクリプト切替 | なし | `Ctrl+O` |
| プッシュ通知 | なし | agentPushNotifEnabled設定 |
| Remote Controlコマンド | 基本コマンドのみ | /context, /exit, /reload-plugins 追加 |
| サブエージェント表示 | なし | ストリーミング表示対応 |
参考・出典
– [Claude Code Changelog – code.claude.com](https://code.claude.com/docs/en/changelog) — Anthropic公式(参照日: 2026-04-15)
– [Claude Code v2.1.110: TUI Mode, Push Notifications, and Major UX Improvements](https://claude-world.com/articles/claude-code-21110-release/) — ClaudeWorld(参照日: 2026-04-15)
– [Claude Code by Anthropic – Release Notes – April 2026](https://releasebot.io/updates/anthropic/claude-code) — Releasebot(参照日: 2026-04-15)
– [Feature: Push notifications for completed tasks in remote-control mode](https://github.com/anthropics/claude-code/issues/28765) — GitHub Issues(参照日: 2026-04-15)
まとめ:今日から始める3つのアクション
1. 今日やること:Claude Codeのセッション中に `/tui fullscreen` を試す。フリッカーが減るか5分確認するだけでいい
2. 今週中:settings.jsonにRemote ControlとプッシュNotification設定を追加し、モバイルへの通知が届くか確認する。長い処理を走らせてPCから離れてみる
3. 今月中:`/focus`、`/tui fullscreen`、プッシュ通知の組み合わせを自分のワークフローに定着させる。特に夜間にClaude Codeを走らせて翌朝結果確認するような使い方を試してみる
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著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X([@SuguruKun_ai](https://x.com/SuguruKun_ai))フォロワー10万人超。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書累計3万部突破。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
ご質問・ご相談は [お問い合わせフォーム](https://uravation.com/contact/) からお気軽にどうぞ。
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