2026年9月29日時点で、Claude Sonnet 5.5 の API は モデル ID claude-sonnet-5-5 で全顧客に提供されており、単価は Sonnet 5 と同じ入力100万トークンあたり2ドル(300円)・出力10ドル(1,500円)です。ただし Sonnet 5 のコードで ID だけを差し替えると、thinking: {"type": "disabled"}・tool_choice の any/tool・computer_20251124・一部の advisor の組み合わせが 400 エラーになります。Anthropic は2026年9月28日に発表ページとリリースノートでこの5つの変更を告知しました。この記事では、公式の移行ガイドに沿って、API と Claude Code で何を直せばよいかを順に整理します(金額は1ドル150円で換算しています)。
この記事の要点
- Claude Sonnet 5.5 は2026年9月28日公開。単価・キャッシュ・バッチの料金は Sonnet 5 と同額で、コンテキストは100万トークン、最大出力は12万8,000トークン
- Sonnet 5 から移る時に 400 になる変更は5つ。thinking を切る時は
between_tools、ツールを強制したい時はauto+strict: trueに書き換える - エラーにならない変化もある。ツール呼び出しの間の文章が
thinkingブロックで返るため、途中経過を画面に出すアプリは表示が止まる - Claude Code は v2.1.284 以降で
sonnetが Sonnet 5.5 を指す(Anthropic API の場合)。既定の effort は medium - 「1タスクあたり最大30%安い」は Anthropic の試験での値。自分の作業で測ってから判断する
対象読者: Claude API で Sonnet 5 以前のモデルを使っている開発者、Claude Code を業務で使うチームの管理者
読み終えるとできること: 自分のコードのどこが 400 になるかを洗い出し、公式の書き方で直し、Claude Code とクラウド各社の設定を確認できる
Claude Sonnet 5.5 API の基本仕様(Sonnet 5・Opus 5.5 と比較)
まず、公式のモデル一覧と各モデルのページ(2026年9月29日参照)にある数字を並べます。Sonnet 5.5 は「速さと賢さの組み合わせが最もよい」モデルと説明されており、Opus 5.5 より速く、単価は半分です。知識の基準(信頼できる知識の終点)は2026年6月で、Sonnet 5 の2026年1月から新しくなりました。

| 項目 | Claude Sonnet 5.5 | Claude Sonnet 5 | Claude Opus 5.5 |
|---|---|---|---|
| Claude API の ID | claude-sonnet-5-5 |
claude-sonnet-5 |
claude-opus-5-5 |
| 入力(100万トークンあたり) | 2ドル(300円) | 2ドル(300円) | 4ドル(600円) |
| 出力(100万トークンあたり) | 10ドル(1,500円) | 10ドル(1,500円) | 20ドル(3,000円) |
| キャッシュ読み出し | 0.20ドル(30円) | 0.20ドル(30円) | 0.20ドル(30円) |
| コンテキスト | 100万トークン | 100万トークン | 100万トークン |
| 最大出力(同期) | 12万8,000トークン | 12万8,000トークン | 12万8,000トークン |
| thinking | Adaptive(既定でオン) | Adaptive(既定でオン) | Adaptive(常にオン) |
| API の既定 effort | high | high | medium |
| 信頼できる知識の終点 | 2026年6月 | 2026年1月 | 2026年6月 |
| 提供終了の最短日 | 2027年9月28日より前にはしない | 2027年6月30日より前にはしない | 2027年9月22日より前にはしない |
提供終了の日付は Anthropic が運営する経路(Claude API・Claude Platform on AWS・Microsoft Foundry)での約束で、Amazon Bedrock と Google Cloud は各社が独自に日付を決めます。モデル ID には日付の接尾辞がなく、claude-sonnet-5-5 そのものが固定のスナップショットです。
性能について、発表ページの表から主な値を転記します。数字はすべて Anthropic の公表値です。
| 評価 | Sonnet 5.5 | Sonnet 5 | Opus 5.5 | GPT-6 Sol |
|---|---|---|---|---|
| Terminal-Bench 4.0 | 70.6% | 10.3% | 66.4%(注1) | — |
| FrontierCode 1.1(Main) | Max 46.2%/Xhigh 52.1%(注2) | 42.4% | 54.4% | 49.3% |
| CursorBench 4.0 | 55.5% | 34.1% | 57.8% | — |
| GDPval-AA v2.1 | 1844 | 1449 | 1846 | 1487 |
| OSWorld 2.1 | 80.1% | 57.0% | 81.8% | — |
注1: Opus 5.5 の Terminal-Bench 4.0 は Xhigh effort での値(同モデルの最高値)。注2: Sonnet 5.5 は FrontierCode で Max effort のほうが Xhigh より低く、発表ページは「Max では Claude Code のコードレビュー用スキルをより多く走らせ、時間切れや範囲外の編集が起きた」と説明しています。GDPval-AA は Artificial Analysis が公開前の環境で測った値です。出典は Anthropic「Introducing Claude Sonnet 5.5」(2026年9月28日)。
API 料金を円で確かめる(Sonnet 5 と同額)
移行ガイドと What’s new のページは、Sonnet 5.5 の料金は「プロンプトキャッシュとバッチ処理の料金も含めて Sonnet 5 と同じ」と明記しています。公式の料金ページ(2026年9月29日参照)の値を円に直すと次のとおりです。
| 区分(100万トークンあたり) | Sonnet 5.5 | Opus 5.5(参考) |
|---|---|---|
| 通常の入力 | 2ドル(300円) | 4ドル(600円) |
| キャッシュ書き込み(5分) | 2.50ドル(375円) | 5ドル(750円) |
| キャッシュ書き込み(1時間) | 4ドル(600円) | 8ドル(1,200円) |
| キャッシュ読み出し | 0.20ドル(30円) | 0.20ドル(30円) |
| 出力 | 10ドル(1,500円) | 20ドル(3,000円) |
| バッチ入力 | 1ドル(150円) | 2ドル(300円) |
| バッチ出力 | 5ドル(750円) | 10ドル(1,500円) |
料金ページには次の条件も書かれています。
- Claude 4.6 以降のモデルは、100万トークンのコンテキスト全体を通常の単価で使える(長い入力で単価が上がらない)
inference_geo: "us"で米国内の推論を指定すると、全区分に1.1倍がかかる- Sonnet 5.5 でキャッシュできるプロンプトの最小は512トークン(Sonnet 5 は1,024トークン)
Sonnet 5 の2ドル/10ドルは、公開時に「2026年8月31日までの導入価格」とされていましたが、料金ページの注記で標準価格になり、9月1日に予定されていた値上げは行わないと明記されています。この経緯は Claude Sonnet 5 料金恒久化と Managed Agents 新課金で解説しました。キャッシュの設計そのものは Anthropic Prompt Caching 完全実装ガイドが参考になります。
Sonnet 5 から移る時に 400 になる変更5つ
What’s new のページは「Sonnet 5 で動いているコードに影響する破壊的変更は5つ」と数えています。症状・原因・直し方を1つの表にまとめました。エラー文は公式に載っている文面のままです。

| 変更 | 症状 | 直し方 |
|---|---|---|
| 1. thinking を切る書き方 | thinking: {"type": "disabled"} が 400 invalid_request_error |
{"type": "between_tools"} を送る。effort は high 以下 |
| 2. ツールの強制 | tool_choice の any/tool が 400。トークン数の計測エンドポイントでも同じ |
auto にして、ツールに strict: true を付け、使う場面をプロンプトに書く |
| 3. thinking ブロックの結び付き | 過去の履歴を書き換えてからブロックを送り返すと 400(2026年8月31日 00:00 UTC 以降に作ったアカウントでは既定で検査) | 会話を追記だけにする。指示やツールの変更は会話途中の system メッセージで行う |
| 4. computer use のツール版 | Claude API と Google Cloud で computer_20251124 が 400 |
computer_toolset_20260801 に移す。Bedrock は computer_20251124 のままでよい |
| 5. advisor tool の組み合わせ | Opus 4.8・Opus 4.7・Sonnet 5 を advisor にすると 400(移行ガイドでは Opus 4.6・Sonnet 4.6 も対象) | Opus 5/Opus 5.5/Sonnet 5.5/Fable 5・5.1/Mythos 5・5.1 のどれかにする |
変更1: thinking を切る時は between_tools
Sonnet 5.5 で disabled を送ると、次のエラーが返ります。
"thinking.type.disabled" is not supported for this model. Use "thinking.type.between_tools" for the lowest thinking setting, or "thinking.type.adaptive" and "output_config.effort" to control thinking behavior.
移行ガイドに載っている書き換え前後の例(Python)は次のとおりです。前は Sonnet 5 で xhigh と disabled を組み合わせていますが、between_tools は xhigh と max では 400 になるため、後では high に下げています。
# Before (Claude Sonnet 5)
client.messages.create(
model="claude-sonnet-5",
max_tokens=16000,
thinking={"type": "disabled"},
output_config={"effort": "xhigh"},
messages=[{"role": "user", "content": "..."}],
)
# After (Claude Sonnet 5.5)
client.messages.create(
model="claude-sonnet-5-5",
max_tokens=16000,
thinking={"type": "between_tools"},
output_config={"effort": "high"},
messages=[{"role": "user", "content": "..."}],
)
between_tools の SDK 型が無い古い SDK では Python と TypeScript の例が型検査で落ちる、とガイドは注意しています。SDK を更新するか、生の JSON で値を渡します。
変更2: tool_choice の any/tool は使えない
エラー文は tool_choice: type "tool" and "any" are not supported for this model. です。使えるのは auto(既定)と none だけです。移行ガイドの書き換え例は次のとおりです。
# Before (Claude Sonnet 5)
client.messages.create(
model="claude-sonnet-5",
max_tokens=1024,
tools=tools,
tool_choice={"type": "tool", "name": "get_weather"},
messages=[{"role": "user", "content": "What's the weather in Paris?"}],
)
# After (Claude Sonnet 5.5)
client.messages.create(
model="claude-sonnet-5-5",
max_tokens=1024,
# strict tool use: every call matches the tool's input_schema
tools=[{**tool, "strict": True} for tool in tools],
tool_choice={"type": "auto"},
messages=[
{
"role": "user",
"content": "What's the weather in Paris? Use the get_weather tool.",
}
],
)
auto ではモデルがツールを呼ばずに文章で答える場合があるため、ユーザー文やプロンプトに「このツールを使う」と書くのが公式の案内です。strict ツールは1リクエストに最大20個までで、JSON Schema の一部だけに対応し、すべての object に additionalProperties: false が必要です。また MCP・computer use・browser use のツールセットには strict を付けられません。tool_choice の設計を見直す時は Parallel Tool Use と tool_choice の設計パターンも合わせて読むと整理しやすくなります。
変更4・5: computer use と advisor tool
computer use は、Claude API と Google Cloud では computer_toolset_20260801 だけに対応します。移す時は beta ヘッダーを外し、tools の項目を {"type": "computer_toolset_20260801"} に置き換え、エージェントのループをメンバーの tool_use ブロック・まとめて行う操作・結果の toolset_name に対応させます。fine-grained-tool-streaming-2025-05-14 ヘッダーはツールセットと一緒に送ると 400 になるので外し、必要なツールごとに eager_input_streaming: true を付けます。advisor tool では、Sonnet 5.5 が受け付ける advisor の助言はすべて暗号化された advisor_redacted_result ブロックで返り、クライアントから本文は読めません。
thinking の扱い:既定でオン・途中経過の表示・結び付き
Sonnet 5.5 では、thinking フィールドを省いたリクエストも adaptive thinking で動きます。受け付ける thinking.type は adaptive と between_tools の2つで、思考の本文は既定で省略(display: "omitted")されます。移行ガイドの表を日本語にまとめると次のとおりです。

| モデル | thinking を省いた時 | 受け付ける type | 既定の display |
|---|---|---|---|
| Sonnet 5.5 | オン | adaptive・between_tools | omitted |
| Sonnet 5 | オン | adaptive・disabled | omitted |
| Sonnet 4.6 | オフ | adaptive・disabled・enabled(非推奨) | summarized |
| Sonnet 4.5・Haiku 4.5 | オフ | disabled・enabled | summarized |
between_tools の条件
- 最も低い thinking の設定で、beta ヘッダーは不要。Sonnet 5.5 を提供するすべての環境で使える
- effort は low・medium・high だけ。xhigh と max では 400
display・budget_tokens・block_bindingを一緒に送ると 400- 会話の途中でメッセージごとに effort を変えると 400。ターンごとに変えたい時は adaptive を使う
- ツールを使わないリクエストでは、応答は text だけになる(Sonnet 5 の disabled と同じ)
エラーにならないが表示が止まる変化
Sonnet 5.5 は、ツール呼び出しの間に書く1〜2文より長いメモを、途中経過の thinking ブロックとして返します。既定の display: "omitted" ではその中身が空なので、途中経過を利用者に流すアプリはエラーなしで静かになります。adaptive のまま表示したい時は、display を "updates"(beta・thinking-display-updates-2026-08-18 ヘッダー)か "summarized" にし、空でない thinking ブロックを直後の tool_use の前に描画します。between_tools なら display なしで文章が返ります。
thinking ブロックは会話とアカウントに結び付く
Sonnet 5.5 が読めるのは Sonnet 5・Opus 4.8・Haiku 4.5 とそれ以前の thinking ブロックで、Opus 5・Opus 5.5・Fable・Mythos のブロックは読みません。読めないブロックは API が落としてから処理するので、リクエストは成功し、落ちた分は課金されません。また Sonnet 5.5 のブロックは、作ったアカウント(またはリンクされたアカウント)でしか使えません。
公式の Preserved thinking のページは、Claude Code・claude.ai・Claude Managed Agents・Claude Agent SDK にリクエストを作らせている場合や、1つのセッションで system と tools を固定して messages を追記するだけの場合は、何も変える必要がないと説明しています。自前で履歴を編集・要約している実装だけが見直しの対象です。
Sonnet 4.6 以前・Haiku 4.5 から移る時の追加作業
移行ガイドは、Sonnet 4.6 以前から移る場合は Sonnet 5 向けの変更をすべて済ませたうえで、次の作業を足すよう求めています。
| 移行元 | 追加で必要なこと |
|---|---|
| Sonnet 4.6 以前 | thinking が既定でオンになる前提で max_tokens を見直す/budget_tokens をやめて effort にする/temperature・top_p・top_k の既定以外の値を外す/トークン数を数え直す |
| Sonnet 4.5 以前 | 最後の assistant ターンの先読み(prefill)をやめる/ツール入力は標準の JSON パーサーで読む/output_config.effort を明示する/interleaved-thinking-2025-05-14 を外す/output_format を output_config.format に移す |
| Sonnet 4 以前 | text_editor_20250728・code_execution_20260521 に更新/停止理由 refusal と model_context_window_exceeded を扱う |
| Haiku 4.5 | ID を claude-sonnet-5-5 に替える/単価が上がり同じ文章でもトークンが増えるので費用を測り直す |
thinking の予算を effort に置き換える例は、移行ガイドでは次の形です。予算と effort に決まった対応表はないので、2〜3段階の effort で評価し直すよう書かれています。
client.messages.create(
model="claude-sonnet-5-5",
max_tokens=16000,
thinking={"type": "adaptive"},
output_config={"effort": "high"}, # or "max", "xhigh", "medium", "low"
messages=[{"role": "user", "content": "..."}],
)
見落としやすいのはトークン数です。Sonnet 5.5 は Sonnet 5 と同じトークナイザーを使うため、Sonnet 5 からの移行なら同じ文章は同じトークン数になります。一方で Sonnet 4.6・4.5・Haiku 4.5 と比べると、内容によって約30%多くなります。画像も高解像度の区分になり、長辺2576ピクセル・1枚あたり最大4,784トークンまで使うため、2000×1500の画像は約2.5倍のトークンになると移行ガイドは書いています。
Claude Code で Sonnet 5.5 を使う手順
Claude Code の changelog では、2026年9月28日の v2.1.284 で Sonnet 5.5 が追加され、Anthropic API の既定の Sonnet になりました。モデル設定のページによると、Sonnet 5.5 には v2.1.284 以降が必要です。

claude --version
claude update
Anthropic API では、sonnet という別名が v2.1.284 から Sonnet 5.5 を指します。モデルの切り替えは、セッション中の /model、起動時の claude --model、環境変数 ANTHROPIC_MODEL、設定ファイルの model の順に優先されます。
/model sonnet
claude --model claude-sonnet-5-5
Claude Code 側の主な違いは次のとおりです。
- 既定の effort は medium: Claude Code では Opus 5.5 と Sonnet 5.5 だけが medium から始まります(他のモデルは high)。変える時は
/effortを使います。API の既定は high なので、同じモデルでも Claude Code と API で出発点が違います - thinking は切れない: Sonnet 5.5 ではセッションの切り替えや
alwaysThinkingEnabled、MAX_THINKING_TOKENS=0は効かず、effort に応じてモデルが考える量を決めます - コンテキストは常に100万トークン: Anthropic API では 200K の版や接尾辞の選択はなく、どのプランでも追加の利用枠は不要です。既定では約96万7,000トークンで自動的に要約し、しきい値は
CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOWで変えられます
安全分類器で Sonnet 5 に切り替わる場合
Sonnet 5.5 には安全分類器があり、サイバーセキュリティに関わると判定された要求は Sonnet 5 で実行し直され、生物分野の判定は代わりのモデルがないため拒否で終わります。最初のリクエストには CLAUDE.md や git status などの作業環境の情報が入るため、セキュリティ関連の資料を含むリポジトリでは最初の発言から切り替わることがあります。
- 原因を切り分ける:
claude --safe-modeで CLAUDE.md・スキル・MCP サーバー・hooks を外して起動する - 自動で切り替えたくない:
/configで Switch models when a message is flagged をオフにするか、設定のswitchModelsOnFlagをfalseにする。判定のたびに「切り替える」か「文面を直して再実行」を選べる - 戻す: 切り替わった後は
/modelで元のモデルに戻す
Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry で Claude Code を使う場合、この切り替えは各社のモデル ID を見分けられる時だけ動きます。Sonnet 5.5 から切り替えるには、ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL で Opus のモデルを指定し(または Opus 4.8 をモデル一覧に残し)、さらに ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL を設定するか Sonnet 5 をモデル一覧に残す必要があります。どちらも無いと、判定された要求は拒否で終わります。
API 側のコードを Claude Code に直させることもできます。移行ガイドは同梱の Claude API スキルを次のように呼ぶ方法を案内しており、編集の範囲を確認してから ID の差し替えと必要なパラメータ変更を行い、手で確かめる項目の一覧を出すと説明しています。
/claude-api migrate this project to claude-sonnet-5-5
費用の考え方と自分の作業での測り方
単価は Sonnet 5 と同じなので、費用が変わるかどうかは「1つの作業に何トークン使うか」で決まります。発表ページは「同じ作業に必要なトークンがずっと少なく、Anthropic の試験では1タスクあたり最大30%安い」「出力は Sonnet 5 より30%以上速い」と書いています。これは Anthropic の試験での値で、どの作業でも30%下がるという約束ではありません。
もう1つ、発表ページの効率の図は effort ごとに点を打っており、「Terminal-Bench 4.0 では Medium で Sonnet 5 の最高点を大きく上回り、1タスクの費用は10分の1未満」と説明しています。effort の段階が Sonnet 5 とは較正し直されているため、移行ガイドは設定をそのまま持ち込まず、effort ごとに評価し直すよう勧めています。目安は次のとおりです。
| 作業の種類 | 公式が勧める出発点 |
|---|---|
| 一般的な用途 | high から |
| 仕様がはっきりしたエージェント型のコーディング・複数ステップのツール利用 | medium から。難しい・長い作業は high へ |
| チャットなど応答の速さが大事な用途 | medium か low から |
自分の作業で測る時は、次の順に進めると比べやすくなります。
- 普段の作業からリクエストを20〜50件ほど選び、Sonnet 5 の結果とトークン数を控える
- 同じ入力を Sonnet 5.5 で medium と high の2段階で流し、応答の usage に出る入力・出力トークンと品質を並べる
- thinking のトークンは出力として課金されるので、出力トークンの合計で比べる
- Sonnet 4.6 以前から移る場合は、先にトークン数の計測エンドポイントで入力を数え直す
試算例(実測値ではありません): 1日に入力100万トークン・出力20万トークンを使う処理なら、Sonnet 5.5 の通常料金は 2ドル+2ドル=4ドル(600円)です。同じ作業で出力トークンが減れば、その分だけ下がります。
なお、拒否(stop_reason: "refusal")は HTTP 200 で返り、出力前の拒否が課金されるかは分類で決まり、いずれにせよ利用上限には数えられます。Claude API の beta 機能であるサーバー側の fallback(fallbacks: "default")は、cyber と frontier_llm の拒否だけを Sonnet 5 で再実行します。
Bedrock・Google Cloud・Foundry での ID と注意
Sonnet 5.5 は、公開日の2026年9月28日から Claude API・AWS・Google Cloud・Microsoft Foundry で使えます。What’s new のページとモデル一覧の ID は次のとおりです。
| 提供元 | モデル ID | 移行時の注意(公式に書かれている範囲) |
|---|---|---|
| Claude API | claude-sonnet-5-5 |
computer use はツールセットだけ |
| Amazon Bedrock | anthropic.claude-sonnet-5-5 |
structured outputs(strict tool use を含む)が Sonnet 5.5 では使えない。computer_20251124 はそのまま使える |
| Claude Platform on AWS | claude-sonnet-5-5 |
Anthropic が運営する経路で、提供終了日は Anthropic の予定に従う |
| Google Cloud | claude-sonnet-5-5 |
computer use はツールセットだけ。提供終了日は Google Cloud が決める |
| Microsoft Foundry | claude-sonnet-5-5 |
送るのはデプロイ名。提供終了は Claude API の予定に従う |
Bedrock では strict が使えないため、tool_choice を auto にし(strict は付けない)、ツールを呼ぶ場面をプロンプトに書き、ツールの入力は自分のコードで検証する、というのが移行ガイドの案内です。
Claude Code の別名にも注意が要ります。モデル設定のページでは、sonnet が Sonnet 5.5 を指すのは Anthropic API だけで、Claude Platform on AWS では Sonnet 4.6、Amazon Bedrock と Google Cloud の Agent Platform、Microsoft Foundry では Sonnet 4.5 を指します。これらの環境で Sonnet 5.5 を使うには、モデル名をそのまま指定するか ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL を設定します。
移行でつまずく失敗パターン
移行ガイドの記述から、起こりやすい失敗と正しい対応を3つ挙げます。
- ❌ Sonnet 5 の
thinking: {"type": "disabled"}とeffort: "xhigh"の組み合わせを、between_toolsに置き換えただけで送る → xhigh のままなので 400
⭕ effort を high 以下に下げる。xhigh・max が必要な処理は adaptive thinking に切り替える - ❌
response.content[0].textで応答を読む → 先頭にthinkingブロックが来ると壊れる
⭕ ブロックのtypeで読み分け、thinkingブロック(空のものも)はツールのループでそのまま送り返す - ❌ Bedrock で公式の書き換え例どおり
strict: trueを付ける → Bedrock の Sonnet 5.5 では structured outputs が使えない
⭕ Bedrock ではautoだけにして、入力をコード側で検証する - ❌ 長い会話の途中で system プロンプトやツール一覧を書き換え、過去の thinking ブロックも送り返す → 2026年8月31日以降に作ったアカウントでは 400
⭕ 会話は追記だけにし、指示やツールの変更は会話途中の system メッセージで行う
移行前のチェック表
移行ガイドの「移行元モデル別のチェックリスト」のうち、どの移行元でも必要な項目を、作業順に並べ直しました。Sonnet 4.6 以前から移る場合は、前の節の表も足してください。

| 順番 | 確認すること | 対応 |
|---|---|---|
| 1 | モデル ID | claude-sonnet-5-5(日付の接尾辞なし)。他の提供元は各社の ID |
| 2 | 応答の読み方 | ブロックを type で読む。thinking ブロックはそのまま返す |
| 3 | thinking を切っている箇所 | between_tools に替え、effort を high 以下にする |
| 4 | ツールの強制 | auto+strict(Bedrock は auto だけ) |
| 5 | 履歴の編集 | 会話を追記だけにする |
| 6 | computer use | Claude API と Google Cloud はツールセットへ。fine-grained-tool-streaming-2025-05-14 を外す |
| 7 | advisor tool | 受け付けられる advisor に替え、助言が暗号化される前提にする |
| 8 | 途中経過の表示 | thinking ブロックから読む(adaptive なら display を設定) |
| 9 | 拒否の処理 | stop_reason: "refusal" を扱い、fallback を設定する |
| 10 | effort と費用 | effort を評価し直し、費用の基準を取り直す |
過去の移行と比べたい場合は、同じ形で整理した Claude Fable 5.1 API 移行ガイドも参考になります。Sonnet と Opus の振り分けの考え方は、Sonnet 5 公開時の Claude Sonnet 5 の位置付けとルーティング設計で扱いました。
よくある質問
Claude Sonnet 5.5 と Opus 5.5 はどちらを選べばよいですか?
発表ページは、Sonnet 5.5 を「範囲がはっきりした日常の作業・バグ修正・資料作成に強い」、Opus 5.5 を「慎重な判断が要る複雑な作業向け」と説明しています。単価は Sonnet 5.5 が半分で、いくつかの評価では Max effort の Sonnet 5.5 が Opus 5.5 に近い点を出していますが、Anthropic 自身は複雑で長い判断が要る作業では Opus 5.5 がはっきり強いと書いています。Claude Code では既定がどちらも medium なので、仕様が決まった実装は Sonnet 5.5、設計や調査は Opus 5.5 と分けて試すのが無理のない始め方です。
Sonnet 5 はいつまで使えますか?
モデルの提供終了ページ(2026年9月29日参照)では、claude-sonnet-5 は現役で、提供終了は「2027年6月30日より前にはしない」とされています。すぐに移る必要はありませんが、Sonnet 5.5 の安全分類器が cyber と判定した要求は Sonnet 5 で再実行される設計なので、fallback 先としても使われます。
Sonnet 5.5 の知識はいつまでの情報ですか?
モデル一覧では、信頼できる知識の終点と学習データの終点がどちらも2026年6月です。それより後の出来事は、検索ツールなどで補う必要があります。
thinking を完全にオフにできますか?
API では完全なオフはなく、最も低い設定が between_tools です。ツールを使わないリクエストなら応答は text だけになります。Claude Code では Sonnet 5.5 の thinking は切れず、effort で考える量が変わります。
Claude Code で Sonnet と Opus のどちらを既定にすべきですか?
Claude Code のモデル設定のページは、medium を「範囲がはっきりした日常のエンジニアリング作業」向け、high を「検証が大事な作業や既存コードのバグ修正」向けと説明しています。料金面では Sonnet 5.5 の単価が Opus 5.5 の半分です。まず普段の作業を両方で数件流し、結果と使用量を比べてから既定を決めるとよいでしょう。
まとめ
Claude Sonnet 5.5 は2026年9月28日に公開され、料金は Sonnet 5 と同じまま、知識は2026年6月まで新しくなりました。移行で手を入れるのは、thinking を切る書き方(between_tools)、ツールの強制(auto+strict)、履歴の編集、computer use のツール版、advisor の組み合わせの5点と、エラーにならない途中経過の表示です。Claude Code の利用者は v2.1.284 に上げれば sonnet で使えますが、Bedrock などでは別名が古いモデルを指すので設定を確認してください。費用は「最大30%安い」を前提にせず、自分の作業で effort ごとに測ってから切り替えるのが確実です。Claude の導入や社内への展開で迷った時は、Uravation にご相談ください。
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参考・出典
- Anthropic「Introducing Claude Sonnet 5.5」(2026年9月28日・参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「Migrating to Claude Sonnet 5.5」(参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「What’s new in Claude Sonnet 5.5」(参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「Models overview」(参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「Pricing」(参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「Preserved thinking」(参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「Release notes」2026年9月28日の項(参照日2026年9月29日)
- Claude Platform Docs「Model deprecations」(参照日2026年9月29日)
- Claude Code Docs「Model configuration」(参照日2026年9月29日)
- Claude Code changelog v2.1.284(2026年9月28日・参照日2026年9月29日)
