AIエージェント開発

Sakana API Platformとは|モデル・管理機能【2026年10月】

Sakana API Platformとは|モデル・管理機能【2026年10月】

この記事の結論

Sakana API Platformは、Sakana AIのLLMを組織の管理のもとAPIで使う法人向けの仕組みです。10月28日開始のアーリーアクセスの申し込みと料金の扱い、使えるモデル、管理機能、OpenAI互換を整理しました。

2026年10月30日時点で、Sakana API Platformは、Sakana AIのLLM(大規模言語モデル)を、会社が「組織」とその下に作る「ワークスペース」の単位で権限や利用量を管理しながら、APIで使うための仕組みです。今はエンタープライズ向けのアーリーアクセス(一般提供に先立って、申し込んだ会社のうちSakana AI側の準備が整った会社から順に使える先行の提供)の申し込みを受け付けている段階で、料金と利用条件は、個別に案内する時に伝えるとSakana AIは発表しています(Sakana AI「Sakana API Platform、エンタープライズ向けにアーリーアクセスプログラムを開始」2026年10月28日)。

最初に使えるモデルはSakana FuguとSakana Fugu Ultraで、Sakana NamazuとSakana Fugu Maxは順次提供の予定です(以下、各モデルは「Sakana」を省いてFugu・Fugu Ultra・Fugu Max・Namazuと書きます)。APIはOpenAI互換(OpenAIのAPIと同じ形のリクエストを受け付ける作り)で、発表は、すでにアプリに組み込まれているLLMのAPIの呼び出し方式を変えず、接続先を変えるだけで使えると書いています。この記事は、発表と、これまでの「管理機能を伴わないAPI」の公式の製品ページ・Docs・利用規約を2026年10月30日に読んで整理したものです。編集部はSakana API Platformを使っていません。

この記事の要点(2026年10月30日時点)

  • Sakana API Platformは、Sakana AIが2026年10月28日に発表したエンタープライズ向けの仕組みです。モデルを呼び出すAPIに、組織・ワークスペースの管理、ロールベースのアクセス制御(役割ごとに権限を決める仕組み)、監査ログ(CSVでダウンロードできる記録)、予算上限、請求書払い、MSA(基本契約)とDPA(データ処理の契約)などの管理機能を合わせて提供します。
  • FuguとNamazuは、これまで管理機能を伴わないAPIとして提供されてきました。API Platformでは、入力データを学習に使わないことがデータ取扱条件に明示されます。
  • 最初はFuguとFugu Ultraです。NamazuとFugu Maxは順次提供の予定で、時期は発表に書かれていません。
  • アーリーアクセスは、申し込んだ会社のうちSakana AI側の準備が整った会社から順に使えます。料金と利用条件は案内の時に伝えられます。2026年10月30日に確認した発表に料金の金額はなく、API Console(これまでのAPIを使うSakana AIのサイト)の料金ページの単価がアーリーアクセスに当てはまるかは、発表にも料金ページにも書かれていません。
  • OpenAI互換でも、接続先・APIキー・モデル名は変わります。これまでのAPIのDocsには、受け付けても無視される項目や、受け付けない項目も書かれています。

対象読者:LLMをAPIで社内システムやアプリに組み込む開発者と、AIの利用の管理や契約を受け持つ情報システムの担当者。

今日やること:申込フォームで聞かれる項目(利用を検討しているモデル・想定している用途・導入予定時期・今使っているLLMとAPI)を社内で決め、データの扱い・監査ログ・予算の要件を書き出す。

Sakana API Platformとは|これまでのAPIとの違い

発表によると、Sakana API Platformは、エンタープライズの顧客がSakana AIのLLMと製品を企業の運用に合わせて使い、アプリケーションやシステムから呼び出すためのインターフェースです。モデルを呼び出すAPIに加えて、企業での運用に必要な管理機能を提供します。

これまでのAPIとSakana API Platformの違い。これまでのAPIはAPI Consoleで使う管理機能を伴わないAPIで、料金ページで単価を公開。Sakana API Platformは申込フォームから申し込み、組織とワークスペースで管理し、料金は案内の時に伝える(Sakana AIの発表と公式の製品ページ・Docsをもとに作成)

Sakana AIはこれまで、FuguとNamazuを「管理機能を伴わないAPI」として提供してきました。API Platformでは、これらのモデルを組織の管理のもとで使えるようになり、利用権限や利用量を管理できるので、小規模なチームから大規模な組織まで同じ仕組みで使えると発表は書いています。

たとえるなら、これまでのAPIがアカウントごとに回線を持つ携帯電話だとすると、API Platformは会社がまとめて契約し、部署ごとに回線を分け、使う額の上限を決め、使った記録を残せる法人契約に近いものです(編集部のたとえ。これまでのAPIにも法人向けの問い合わせ窓口はあります)。これまでのAPIは、API Console(APIキーを作ったり設定を変えたりするSakana AIのサイト)から使います。2つの違いを表にすると次のとおりです。

項目 これまでのAPI(API Console) Sakana API Platform(アーリーアクセス)
始め方 API ConsoleでアカウントとAPIキーを作って使う 申込フォームから申し込み、Sakana AI側の準備が整った会社から順に個別の連絡を受ける
使えるモデル Fugu・Fugu Ultra・Fugu Max・Fugu Cyber(サイバーセキュリティ向け・申請と承認が必要)・Namazu まずFuguとFugu Ultra。NamazuとFugu Maxは順次
管理の単位 発表は「管理機能を伴わないAPI」と説明 組織とワークスペース。メンバー・APIキー・利用量を管理コンソールで一元管理
権限と記録 —(発表はAPI Platformの機能として挙げている) ロールベースのアクセス制御・監査ログ(CSVダウンロード)
入力データの学習への利用 Namazuは初期設定で学習・改良に使う場合があり、Consoleの設定でいつでもオプトアウト(学習への利用を断ること)できる。Fuguもコンソールのページからオプトアウトできる 入力データを学習に使わないことを、データ取扱条件に明示
支払い・契約 請求は米ドル建て(Namazuのよくある質問)。法人は円建て・請求書払い・リージョン指定・ゼロデータ保持などを相談できる(Namazuの製品ページ) 予算上限の設定・請求書払い・MSAとDPA など
料金 料金ページで単価を公開。Fuguは従量課金とサブスクリプション、Namazuは従量課金だけ 案内の時に伝える

出典:Sakana AIの発表、Sakana Fuguの製品ページ、Sakana Namazuの製品ページ、API Consoleの「モデル」、API Consoleの「料金」(いずれも参照日: 2026-10-30)。ゼロデータ保持(zero data retention)は、送ったデータを保存しない扱いのことです。

表の左の列は、これまでのAPIについての公式の記載です。なお、API Consoleの利用規約の題は「Sakana AI API プラットフォーム 利用規約」で、料金ページもサブスクリプションを「Sakana AI API Platform 専用」と書いていますが、10月28日に発表された管理機能つきのAPI Platformとの関係は、2026年10月30日に確認した利用規約・料金ページ・発表のどれにも書かれていません。API Platformで同じ扱いになるかは発表に書かれた範囲しか分からないので、書かれていない点は「会社で使う前に決めること」の表にまとめています。

10月28日の発表の要点|項目ごとの表

項目 発表の内容 出典
発表日 2026年10月28日 発表
対象 エンタープライズの顧客 発表
何ができるか Sakana AIのLLMを、管理機能とともにAPIで使う。組織やワークスペースの単位で利用料やメンバーを一元管理する 発表
APIの形 OpenAI互換。今の呼び出し方式のまま、接続先を変えて使う 発表
最初に提供するモデル Sakana Fugu・Sakana Fugu Ultra 発表
順次提供の予定 Sakana Namazu・Sakana Fugu Max(時期の記載はない) 発表
主な管理機能 組織・ワークスペース管理と管理コンソール/ロールベースのアクセス制御/監査ログ(CSVダウンロード)と、入力データを学習に使わないことを明示したデータ取扱条件/予算上限設定・請求書払い・MSAとDPA など 発表
今後の予定 組織単位での詳細な権限制御などの機能を足す予定 発表
提供の形 アーリーアクセス。申し込んだ会社のうち、Sakana AI側の準備が整った会社から順に、一般提供に先立って使える。申込内容を確認して個別に連絡する 発表
料金と利用条件 案内の際に伝える 発表
一般提供の時期 発表には書かれていない 発表

出典はすべてSakana AIの発表です(参照日: 2026-10-30)。

発表に添えられた管理画面の画像について、Sakana AIは、架空のデータを使ったイメージで、予告なく変わる可能性があると注記しています。画面の項目名や並びは、アーリーアクセスで実際の画面を見て確かめてください。

使えるモデル|まずFuguとFugu Ultra、NamazuとFugu Maxは順次

API Platformで最初に提供するのはSakana FuguとSakana Fugu Ultraで、Sakana NamazuとSakana Fugu Maxは順次提供の予定です(発表)。それぞれの役割を、発表と製品ページの説明の範囲でまとめます。

Sakana API Platformで使えるモデル。最初からSakana Fugu(標準)とSakana Fugu Ultra(回答の質を最大にする)、順次Sakana Namazu(日本語に特化したLLM)とSakana Fugu Max(コストと性能の釣り合い)(Sakana AIの発表と製品ページをもとに作成)

モデル API Platformでの提供 公式の説明
Sakana Fugu(標準) 最初から 高い性能と低レイテンシ(応答までの待ち時間の短さ)の両立をうたう標準のモデル。コーディングやコードレビュー、応答の速さが要るチャットボット向け。データやコンプライアンスの制約に合わせて、プール(Fuguが組み合わせに使うモデルの集まり)から特定のエージェントを外せる(これまでのAPIでの説明。API Platformでの扱いは発表に書かれていない)
Sakana Fugu Ultra 最初から より広い専門エージェントのプールを連携させ、難しく重要な問題で回答の質を最大にする。その分、応答時間は長くなる
Sakana Fugu Max 順次 いちばん大きなモデルプールを編成し、コストと性能の釣り合いに最適化したモデル
Sakana Namazu 順次 日本語に特化したLLM。発表は「日本の文脈に馴染んだ知能を、導入しやすい価格で提供」と説明。Moonshot AIが公開するオープンモデルKimi K2.6をもとに、日本語と日本の業務に合わせて追加の学習をした、単体で動く自社のモデル

出典:Sakana AIの発表、Sakana Fuguの製品ページ(使い方・よくある質問)、Sakana Namazuの製品ページ、Namazuの提供開始の発表(参照日: 2026-10-30)

発表はFuguのラインナップを「Fugu(標準)と、Fugu Ultra、Fugu Maxの3つ」と書いています。Fuguの製品ページは、これにサイバーセキュリティ向けのFugu Cyberを加えた4つのモデルを挙げ、Fugu Cyberの利用と料金は営業チームへの問い合わせとしています。API PlatformでのFugu Cyberの扱いは、発表には書かれていません。

Fuguは「複数のモデルを編成するモデル」

Fuguは、複数のフロンティアモデル(各社の最上位クラスのモデル)を編成するオーケストレーション(複数のモデルに役割を割り振って組み合わせること)の基盤モデルです。発表は、顧客のワークロードに合うモデルの組み合わせを編成し、その技術はICLR 2026(機械学習の国際会議)に採択された研究TrinityとConductorに基づくと説明しています。

2026年6月22日の一般提供の発表によると、利用者が1つのエンドポイント(接続先)に依頼を送ると、Fuguが処理の仕方を決めます。1つのモデルで足りる時はそのまま解き、より高度な対応が要る時は専門のモデルのチームを組んで連携させます。モデルの選択・委譲・検証・統合はFuguの中で行われるので、マルチエージェントの複雑さは利用者のコードに出てきません(Sakana AI「Sakana Fugu: One Model to Command Them All」)。

Fuguの製品ページによると、Trinityは軽量のコーディネーターが複数のLLMを複数のターンにわたってまとめ、各モデルに「Thinker(思考役)」「Worker(実行役)」「Verifier(検証役)」の役割を割り当てる仕組みです。Conductorは強化学習で訓練され、エージェントどうしのやり取りの型や要点を絞ったプロンプトを、自然言語で組み立てる方法を自分で見つけます。

Fuguの基盤モデルを選べる範囲(これまでのAPI)

これまでのAPIでは、Fuguの基盤モデルの扱いが次のように決まっています。API Platformで同じ設定があるかは、発表には書かれていません。

  • 既定では、Fuguは対応するすべてのプロバイダーを使って振り分けます。特定のプロバイダーを外したい時は、APIキーを作る時か直す時に「Fugu custom model pool」を有効にし、使わせたいプロバイダーだけを残します(API Consoleの「はじめに」)
  • Fugu UltraとFugu Maxのモデルプールは固定です。特定のモデルやプロバイダーの構成が要るエンタープライズの顧客には、個別対応のサービスがあります(API Consoleの「モデル」)
  • Fuguの製品ページのよくある質問によると、クエリごとにFuguがどの基盤モデルを使ったかは公開されません。選ぶモデルと連携のさせ方が独自技術だからです
  • 新しいフロンティアモデルが一般公開されると、約2週間かけて更新版のFuguを学習・評価してから順次提供する予定です(Fuguの製品ページのよくある質問)

これまでのAPIでの提供の流れ

日付 出来事 出典
2026年6月22日 FuguとFugu Ultraの一般提供。OpenAI互換の1つのAPIで使える Fuguの一般提供の発表
2026年8月3日 日本語特化のLLMのAPI「Sakana Namazu」の提供開始。API Consoleから使える Namazuの提供開始の発表
2026年9月11日 Fugu MaxとFugu Ultra v2の提供開始。同じOpenAI互換のAPIで使える Fugu Maxの発表
2026年10月28日 Sakana API Platformを発表し、アーリーアクセスの申し込みを開始 発表

API Platformで「順次」とされたNamazuとFugu Maxは、管理機能を伴わないこれまでのAPIでは、2026年10月30日時点のAPI Consoleの対応モデルの一覧(sakana-namazu・fugu-maxなど)に載っています。データの扱いや契約の条件はAPI Platformと違うので、試すなら社外秘や個人情報を入れないテスト用のデータにしてください。

Sakana AIはAPIのほかに研究の成果も公開しています。そのひとつのDoc-to-LoRAは、Sakana Doc-to-LoRA|仕組み・使い方・料金で整理しています。

管理機能|組織・ワークスペース・権限・監査ログ・予算上限

発表によると、組織の下にワークスペース(組織の中に作る作業の単位)を作り、チームや環境ごとに設定を分け、チームの利用状況を把握できます。主な機能は次の表のとおりです。右の列は、発表の機能から編集部が考えた使いどころです。

Sakana API Platformの管理機能。組織の下にワークスペースを作り、メンバー・APIキー・利用量を一元管理する。ほかにロールベースのアクセス制御、監査ログ(CSVダウンロード)、予算上限設定、データ取扱条件、請求書払い、MSAとDPA(Sakana AIの発表をもとに作成)

機能(発表の記載) 何ができるか 会社で効く場面(編集部の考え)
組織・ワークスペース管理と管理コンソール メンバー・APIキー・利用量を一元管理する。ワークスペースごとに設定し、チームの利用状況を見る 部署ごと、開発用と本番用ごとにワークスペースを分け、APIキーの持ち主と使った量を部署の単位で見る
ロールベースのアクセス制御 役割(ロール)ごとに、できる操作を分ける APIキーを作れる人と、使うだけの人を分ける
監査ログ(CSVダウンロード) 監査ログをCSVで取り出す 社内の監査や、記録の保管の決まりに合わせて定期的に取り出す
データ取扱条件 入力データを学習に使わないことを条件として明示する 社内の情報の取り扱いの規程や、取引先との約束と照らし合わせる
予算上限設定 使う額の上限を決める 試験の段階で、想定を超えた利用を抑える
請求書払い 請求書で支払う 支払いを社内の経理の手続きに乗せる
MSAとDPA 基本契約と、データ処理の契約を結ぶ 法務と情報システムの審査に、契約の形で答える

出典:Sakana AIの発表「主な機能一覧」(参照日: 2026-10-30)。発表は一覧の最後を「など」としています。

ロールベースのアクセス制御(RBAC)は、利用者に役割を割り当て、役割ごとに使える操作を決める仕組みです。監査ログは、誰がいつ何をしたかを後から確かめるための記録です。どちらも一般的な意味で書いていて、API Platformで用意されるロールの種類、監査ログに残る項目、予算上限を決める単位と、上限に達した時の動き(止まるのか、知らせるだけか)は、2026年10月30日に確認した発表には書かれていません。発表は今後、組織単位での詳細な権限制御などを足す予定だとしています。

監査ログに何を残すかの考え方はAIエージェントの監査ログ設計|記録すべき7要素で、トークンの消費の見える化と上限の決め方はAIエージェントのコスト監視|トークン可視化と暴走対策で扱っています。API Platformの監査ログや予算上限と合わせて、社内の記録や見張りの仕組みを考える時の参考にしてください。

OpenAI互換で差し替える時の考え方|公式の例と確かめる点

発表が書いているのは、OpenAI互換のAPIなので、アプリに組み込まれているLLMのAPIの呼び出し方式を変えず、接続先を変えるだけで使える、というところまでです。API Platformの接続先(エンドポイント)のURLとモデル名は、2026年10月30日に確認した発表には書かれていません。ここでは、これまでのAPIの公式のDocs(API Consoleの「はじめに」と「モデル」)に載っている形で、差し替えの考え方を整理します。API Platformで同じ接続先とモデル名を使うかは、案内の時に確かめてください。

Fuguで差し替えの前に確かめる6つの点。使うAPIの形、無視される項目、受け付けない項目、推論の段、使用量とコスト、タイムアウト(Sakana AI API ConsoleのDocsをもとに作成)

OpenAI互換とは

OpenAIのAPIには、messages(会話の配列)を/v1/chat/completionsに送るChat Completions APIと、input(文字列か項目の配列)を/v1/responsesに送るResponses APIがあります。OpenAIはChat Completionsを引き続きサポートしつつ、新しいプロジェクトにはResponsesを勧めています(OpenAI「Migrate to the Responses API」)。

OpenAI互換のAPIは、これと同じ形のリクエストを受け付けます。Sakana AIのDocsとNamazuの製品ページは、OpenAIのSDK(開発用のライブラリ)のまま、base_url(接続先のURL)とAPIキーとモデル名を変えて呼び出す例を載せています。Namazuの製品ページは、コードで変えるのは接続先の差し替えとモデル名の指定だけ、と書いています(Sakana Namazuの製品ページ)。

これまでのAPIの公式の例

API Consoleの「はじめに」によると、これまでのAPIのエンドポイントはすべてhttps://api.sakana.aiにあり、FuguとNamazuは同じコンソールで作ったAPIキーで使えます。どちらもChat Completions API、Responses API、Anthropic Messages API(Anthropic社のAPIの形)に対応しています(API Consoleの「はじめに」)。次の3つは、同じページに載っている公式の例です。編集部は実行していません。

1つ目は、APIキーが有効でFuguとやり取りできるかを確かめるcurlの例です(公式の例・Chat Completions API)。

export SAKANA_API_KEY={your api key}

curl -X POST https://api.sakana.ai/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer $SAKANA_API_KEY" \
  -d '{"model":"fugu","messages":[{"role":"user","content":"How many r in word strawberry"}]}'

2つ目は、PythonのOpenAI SDKからResponses APIでFugu Ultraに問い合わせる例です(公式の例)。

from openai import OpenAI

api_key = "YOUR_API_KEY"

client = OpenAI(
    base_url="https://api.sakana.ai/v1",
    api_key=api_key
)

response = client.responses.create(
    model="fugu-ultra",
    input="Write a concise explanation of how TLS works",
    timeout=120.0,
)

print(response.output_text)

3つ目は、同じSDKからChat Completions APIでNamazuを呼ぶ例です(公式の例)。

from openai import OpenAI

api_key = "YOUR_API_KEY"

client = OpenAI(
    base_url="https://api.sakana.ai/v1",
    api_key=api_key
)

response = client.chat.completions.create(
    model="sakana-namazu",
    messages=[{"role": "user", "content": "こんにちは!"}],
)

print(response.choices[0].message.content)

動作環境とポイント:PythonとOpenAIのSDK(openaiのパッケージ)、curlを使う例です。SDKのバージョンの指定はDocsにありません。公式の例はAPIキーを文字列で書いていますが、実際のコードでは環境変数やシークレットを管理する仕組みから読み込み、ソースに書かないでください。同じ接続先のまま、モデル名をfugu・fugu-ultra・sakana-namazuと変えると、呼び出すモデルが変わります。本番環境で使用する前に、必ずテスト環境で動作確認してください。

Fuguで差し替えの前に確かめる6つの点(これまでのAPIのDocsから)

「互換」は、リクエストの形が同じという意味です。これまでのAPIのDocsには、OpenAIのAPIと効き方が違う所も書かれています。API Platformでも同じかは案内の時に確かめる前提で、Fuguについての記載を並べます。Namazuは受け付ける項目が違うので、表の後に分けて書きます。

確かめる点 Docsの記載 差し替えで起きうること(編集部の考え)
使うAPIの形 Fuguは、生成のリクエストにはResponses APIの利用を強く推奨(「モデル」) Chat Completionsのまま差し替えるか、Responsesに移すかを先に決める
無視される項目 Chat Completionsではtemperature・top_p・stop・seed・frequency_penalty・presence_penalty・parallel_tool_callsを、Responses APIではtemperatureとparallel_tool_callsを受け付けるが無視する。parallel_tool_callsは、対応するモデルでは常に有効になる(「モデル」) これらの項目で出力を調整しているコードは、同じようには効かない
受け付けない項目 Responses APIのprevious_response_idは受け付けず、会話の履歴全体をinputに入れて送る(「モデル」) OpenAIのガイドはprevious_response_idで前の応答をつなぐ方法を案内しているので、それを使うコードは書き換えが要る
推論の段 推論の段(reasoning.effort)に指定できるのはhigh・xhigh・max。fugu-ultra-v1.1ではmaxが独立した最大の段で、ほかのモデルではmaxはxhighとして扱われる。それ以外の値は拒否される(「はじめに」「モデル」) lowやmediumを送っているコードは、そのままでは通らない
使用量とコスト トークン(モデルが文章を処理する単位)の使用量とコストはリクエストごとに報告される(Fuguの製品ページ)。Fugu UltraとFugu Cyberは、Responses APIの出力で、オーケストレーションに使ったトークンをusageの中のorchestration_input_tokens・orchestration_output_tokensなどの別の項目で返し、その分も最終の価格に数える。単価は通常の入力・出力と同じ(「モデル」「料金」) input_tokensとoutput_tokensだけで費用を集計すると、請求と合わない
タイムアウト 複雑なタスク、特にfugu-ultraとfugu-cyberでは、クライアント側のタイムアウトを延ばす必要があるかもしれない(「はじめに」) 今の短いタイムアウトのままだと、途中で切れることがある

出典:API Consoleの「モデル」、API Consoleの「はじめに」、API Consoleの「料金」、Sakana Fuguの製品ページ、OpenAI「Migrate to the Responses API」(参照日: 2026-10-30)

Namazuも同じ接続先を使い、モデル名を変えて呼び出します。ただし「モデル」のNamazuの節によると、受け付ける項目はFuguと違います。temperatureとtop_pは受け付けて使い、Chat Completionsではresponse_format(構造化した出力の指定)やstop・presence_penalty・frequency_penalty・seedなども使えます。一方で、Responses APIではprevious_response_idとresponse_format(代わりにtext.formatを使う)が、Chat CompletionsではDocsがレガシー(以前の書き方)とするfunctions・function_callが拒否されます。thinking(答える前に考える過程の出力)は既定で有効で、chat_template_kwargs(Messages APIではthinking)で切り替えます。APIはステートレス(前の会話を覚えておかない作り)なので、会話を続ける時は前の出力をそのまま履歴に足して送り、組み込みツールの呼び出しに付く暗号化された項目は受け取った値のまま返します。値を変えるとリクエストは400エラーになります(API Consoleの「モデル」のSakana Namazuの節)。

OpenAI互換のAPIを自社のエージェントにつなぐ流れは、別の会社のOpenAI互換のAPIを例にしたKimi K3 APIエージェント開発ガイド|OpenAI互換・100万トークンでも扱っています。

アーリーアクセスの申し込みと料金|フォームで聞かれること

申し込みは、発表のページの「アーリーアクセスプログラムに申込む」から開くGoogleフォーム「Sakana API Platform アーリーアクセス申込・お問い合わせ」で行います。フォームの説明は、アーリーアクセスを希望する法人の顧客向けと書いていて、問い合わせも同じフォームで受け付けています。2026年10月30日にフォームを開いて確かめた項目をもとにした手順は次のとおりです(編集部は送信していません)。

Sakana API Platformのアーリーアクセスの流れ。申込フォームから申し込み、Sakana AIが申込内容を確認し、同社側の準備が整った会社から順に個別に連絡し、料金と利用条件を伝える。申込フォームはフリーメールは不可(申込フォームとSakana AIの発表をもとに作成)

  1. 発表のページの「アーリーアクセスプログラムに申込む」から申込フォームを開く
  2. 会社名・組織名、姓と名、会社のメールアドレス(フリーメールは不可)、部署・役職を入れる。電話番号は任意
  3. 会社・組織の所在国・地域を選ぶ
  4. 利用を検討しているモデルを、Sakana Fugu・Sakana Namazu・両方・まだ決まっていない、から選ぶ
  5. 想定している用途を選び(複数選べる)、導入予定時期を1か月以内・3か月以内・6か月以内・1年以内・未定から選ぶ
  6. 利用目的・取り組みたい内容、今使っているLLM・API、要望や質問を書く(どれも任意)
  7. Sakana AIからのお知らせメールを受け取るかを選び、個人情報の取り扱いに同意して送る
  8. Sakana AIが申込内容を確認し、同社側の準備が整った会社から順に個別に連絡が来るのを待つ。料金と利用条件は、この案内の時に伝えられる

出典:Sakana API Platform アーリーアクセス申込・お問い合わせ(Googleフォーム)、Sakana AIの発表(参照日: 2026-10-30)

想定している用途の選択肢は、社内ナレッジの検索・質問応答、文書の作成・要約、コード生成・開発支援、カスタマーサポート、調査・データ分析、業務プロセスの自動化、翻訳・多言語対応、その他の8つです。フォームでは「Sakana Namazu」も選べますが、API PlatformでのNamazuは順次提供の予定です。Namazuを使いたい会社は、使い始められる時期を案内の時に確かめてください。

料金はアーリーアクセスの案内の時に

発表は「料金およびご利用条件は、ご案内の際にお伝えします」と書いています。2026年10月30日に確認した発表には、料金の金額は書かれていません。

参考として、管理機能を伴わないこれまでのAPIの単価は、API Consoleの料金ページと製品ページに載っています。エンタープライズ向けのアーリーアクセスに同じ単価が当てはまるかは、発表にも料金ページにも書かれていません。

モデル・プラン これまでのAPIの単価(米ドル・2026年10月30日に確認) 補足
Fugu(従量課金) 使った基盤モデルの通常の単価。複数のエージェントが動いても料金を重ねず、関わった最上位のモデルの単価1つで数える どの基盤モデルが使われたかは、クエリごとには公開されない
Fugu Ultra(fugu-ultra-v2.0・従量課金) 100万トークンあたり入力5ドル・出力30ドル・キャッシュ済み入力0.50ドル コンテキスト(1回のリクエストで扱う入力の長さ)が27万2,000トークンを超えると、入力10ドル・出力45ドル・キャッシュ済み入力1.00ドル
Fugu Max(fugu-max-v1.0・従量課金) 100万トークンあたり入力2ドル・出力6ドル・キャッシュ済み入力0.25ドル コンテキストの長さによらず同じ。web_searchとweb_fetchは1回0.007ドルで、1つの質問で複数回呼ばれることがある
Fugu Cyber 営業チームへの問い合わせ 従量課金だけ。利用目的と連絡先を書いた申請と、Sakana AIの審査・承認が要る
サブスクリプション(Fugu・Fugu Ultra・Fugu Max) Standard 月20ドル/Pro 月100ドル(Standardの10倍の利用枠)/Max 月200ドル(Standardの20倍の利用枠) 個人や日常的なハンズオン利用向け。Namazuは対象外
Sakana Namazu(sakana-namazu-v1.0・従量課金) 100万トークンあたり入力0.95ドル・出力4.00ドル・キャッシュ済み入力0.15ドル 月額の費用はない。Web検索は1,000回あたり7.00ドル(料金ページは、検索クエリとページ本文の取得をそれぞれ1回と数えるとしている。製品ページの表記は「1,000回・ページ本文の取得込み」)、コード実行は1時間あたり0.12ドル。シンキングトークン(答える前に考える過程で使うトークン)は出力と同じ単価

出典:API Consoleの「料金」、API Consoleの「モデル」、Sakana Fuguの製品ページ、Sakana Namazuの製品ページ(参照日: 2026-10-30)。料金ページは、円の表記を1ドル=160円で換算した参考価格とし、実際の請求は米ドル建てと書いています。キャッシュ済み入力は、前のリクエストと共通する部分の入力で、割り引いた単価で数える分です。

料金ページのサブスクリプションの節には「これらのサブスクリプションは Sakana AI API Platform 専用です」という一文があり、続けてSakana Chatにはサブスクリプションプランがないと説明しています。一方で10月28日の発表は、エンタープライズ向けのアーリーアクセスの料金と利用条件を案内の時に伝えるとしています。この節の金額はアーリーアクセスの見積もりに使わず、案内で示される料金を待ってください。

会社で使う前に決めること|チェック表

申し込みの前後で、情報システム・法務・経理と一緒に決めておきたい項目を9つにまとめました。右の列は、2026年10月30日に確認した発表に書かれていないので、案内の時に確かめる点です。

項目 社内で決めること 案内の時に確かめること
データの扱い API Platformに送ってよい情報の区分を、社内の規程に合わせて決める データ取扱条件の文面、データを保存する期間、処理する場所。これまでのAPIについて、Namazuの製品ページは、データの処理を日本国内で完結させることは保証していないと書いている
監査ログ 誰が、どの間隔でCSVを取り出し、どこに何年保管するか ログに残る項目
権限 APIキーを作れる人、使うだけの人、利用量と請求を見る人の分け方 用意されるロールの種類。組織単位での詳細な権限制御は今後の予定(発表)
予算上限 上限の額と、上限に近づいた時の連絡先 上限を組織とワークスペースのどちらの単位で決められるか。上限に達した時に止まるのか、知らせるだけか
請求書払い 支払いの通貨と、経理の手続き 請求の通貨。これまでのAPIの請求は米ドル建てで、法人プランでは円建ての支払いにも対応できるとNamazuの製品ページにある
MSAとDPA 法務の確認の担当と、比べる社内の契約の型 契約の文面と、DPAが対象にするデータの範囲
Fuguの基盤モデル Fuguの基盤モデルとして使ってよい事業者の方針 API Platformで基盤モデルを外す設定があるか。これまでのAPIでは、FuguはAPIキーの設定で外せ、Fugu UltraとFugu Maxのプールは固定
既存のLLMとの併用と切り替え どの処理から接続先を切り替えるか、比べる時の評価の基準、元に戻す手順 接続先のURLとモデル名、対応するAPIの形
使う拠点 海外の拠点やグループ会社から使うか 使える地域。これまでのAPIでは、利用規約が、FuguなどAPIで提供するサービスを欧州経済地域(EEA。この規約では英国とスイスを含む)以外の利用者向けとし、IPアドレスなどでアクセスを制限する場合があるとしている(製品ページは、FuguがEU(欧州連合)・EEA、NamazuがEU・EEA・イギリス・スイスで使えないと書いている)。申込フォームは会社・組織の所在国を聞く

出典:Sakana AIの発表、Sakana Namazuの製品ページ、Sakana Fuguの製品ページ、API Consoleの「はじめに」、API Consoleの「モデル」、API Consoleの利用規約、申込フォーム(参照日: 2026-10-30)

【要注意】Sakana API Platformの読み違い4つ

発表の直後に起こりやすい読み違いを4つ挙げます。

読み違い1:誰でも今日から使えると思う

❌ 発表を読んで、API Platformの管理機能つきのAPIを今日から使える前提で、社内の稼働日を決める

⭕ アーリーアクセスなので、申し込んだ会社のうち、Sakana AI側の準備が整った会社から順に、一般提供に先立って使えます。申込内容を確認したうえで個別に連絡が来ます。申込フォームは法人向けで、会社のメールアドレス(フリーメールは不可)が必須です。一般提供の時期は発表に書かれていません。管理機能が要らない技術の確認なら、これまでのAPI(API Console)でAPIキーを作って試せます(データの扱いの条件はAPI Platformと違います)

なぜ重要か:使い始める日が決まっていないので、稼働日を先に決めると計画が崩れます。

読み違い2:NamazuとFugu MaxもAPI Platformですぐ使えると思う

❌ 申込フォームで「Sakana Namazu」を選べるので、API Platformで最初からNamazuを使えると考える

⭕ API Platformで最初に提供するのはFuguとFugu Ultraです。NamazuとFugu Maxは順次提供の予定で、時期は発表に書かれていません。管理機能を伴わないこれまでのAPIでは、NamazuもFugu Maxも対応モデルの一覧に載っています(データの扱いと契約の条件はAPI Platformと違います)

なぜ重要か:日本語の業務でNamazuを使う前提の計画は、提供の時期を案内で確かめてから組む必要があります。

読み違い3:API Platformの料金は公開されていると思う

❌ API Consoleの料金ページの単価を、API Platformの見積もりにそのまま使う

⭕ 発表は、API Platformの料金と利用条件を案内の時に伝えるとしています。API Consoleの料金ページの単価(サブスクリプションの節には「Sakana AI API Platform 専用」とあります)が、エンタープライズ向けのアーリーアクセスに当てはまるかは、発表にも料金ページにも書かれていません

なぜ重要か:予算の申請にこれまでのAPIの単価を使うと、案内の後で組み直すことになりかねません。

読み違い4:OpenAI互換だから今のコードがそのまま動くと思う

❌ base_urlだけを変えて、今のOpenAI向けのコードをそのまま本番に流す

⭕ 接続先・APIキー・モデル名を変えたうえで、Docsに書かれた違いをテスト環境で確かめます。Fuguの各モデルでは、受け付けても無視される項目、受け付けないprevious_response_id、推論の段の値を確かめます。Fugu UltraとFugu Cyberでは、別の項目で返るオーケストレーション分のトークンも数えます。複雑なタスク、特にこの2つのモデルを使う時は、タイムアウトも見直します。Namazuで確かめるのは、Responses APIで拒否されるprevious_response_idとresponse_format(代わりにtext.formatを使う。Chat Completionsのresponse_formatは使えます)、Chat CompletionsでDocsがレガシーとして拒否するfunctions・function_call、既定で有効なthinkingです。API Platformの接続先とモデル名は、案内の時に確かめます

なぜ重要か:「互換」はリクエストの形が同じという意味で、すべての項目が同じように効くわけではないことが、これまでのAPIのDocsに書かれています。

申し込むか、これまでのAPIで試すか|当社の見方

ここからは当社の見方です。発表とDocsで確かめられた事実をもとに、どんな会社が今申し込むと合うかを考えます。

今申し込むと合う会社

部署ごとの利用状況をワークスペースで分けて見たい会社、予算上限や役割ごとの権限を決めておきたい会社、入力データを学習に使わないことを条件として決めておきたい会社、請求書払いやMSA・DPAがないと社内の審査を通せない会社です。これらは発表がAPI Platformの機能として挙げたものです(予算上限や権限を部署の単位で分けられるかは、発表に書かれていません)。管理機能を伴わないこれまでのAPIでは、Namazuの製品ページが、法人での利用について請求書払いなどを個別に相談できると書いています。社内の情報システムや法務の審査で導入が止まっていた会社ほど、申し込む意味があります。

これまでのAPIで先に確かめられること

Responses APIとChat Completions APIのどちらで組むか、無視される項目の影響、推論の段、タイムアウト、オーケストレーション分のトークンの数え方は、管理機能に関係なく確かめられます。案内を待つ間に、学習への利用のオプトアウトを設定し、社外秘や個人情報を入れないテスト用のデータで試す順番が無難です。API Consoleの利用規約は、自分や第三者の個人情報と、法令でセンシティブとされる健康情報・金融情報などの入力を禁じています。

既存のLLMとは並べて使い、1つの処理から切り替える

今使っているLLMを止めて一度に移すより、1つの処理から接続先を切り替え、同じ評価のデータで結果と費用を比べる進め方が合っています。複数のLLMを1つの入口で切り替える仕組みを使っている場合は、そこにSakana AIのAPIを足す形も考えられます。仕組みの比べ方はOpenRouterガイド|LLMルーティングとLiteLLM比較で扱っています。

Fuguは、新しいフロンティアモデルが一般公開されると約2週間かけて更新版を学習・評価してから順次提供する予定で、クエリごとにどの基盤モデルを使ったかは公開されません(製品ページ)。更新で結果が変わりうる前提で評価をやり直す時期を決め、処理ごとに使ったモデルを説明する必要がある業務では、Namazuのような単体で動くモデルとの使い分けも考えておくと、社内で説明しやすくなります。

よくある質問

Sakana API Platformはいつから使えますか?

2026年10月28日に、法人向けの申込フォームでアーリーアクセスの申し込みが始まりました。申し込んだ会社のうち、Sakana AI側の準備が整った会社から順に、一般提供に先立って使えます。申込内容を確認したうえで個別に連絡が来ます。一般提供の時期は、2026年10月30日に確認した発表には書かれていません。

Sakana API Platformの料金はいくらですか?

API Platformの料金と利用条件は、案内の時に伝えると発表に書かれています。管理機能を伴わないこれまでのAPIの単価は、API Consoleの料金ページに米ドルで載っています(たとえばFugu Ultra(fugu-ultra-v2.0)は、コンテキストが27万2,000トークン以下なら100万トークンあたり入力5ドル・出力30ドル)。この単価がエンタープライズ向けのアーリーアクセスに当てはまるかは、発表にも料金ページにも書かれていません。

小さな会社や個人でも申し込めますか?

申込フォームは、アーリーアクセスを希望する法人向けで、会社名・組織名、会社のメールアドレス(フリーメールは不可)、部署・役職が必須です。会社の規模を聞く項目はフォームにありません。発表は、小規模なチームから大規模な組織まで同じ仕組みで使えると書いています。個人で試す場合は、これまでのAPI(API Console)でAPIキーを作って使えます(データの扱いの条件はAPI Platformと違います)。その利用規約は、18歳以上で、欧州経済地域(EEA。この規約では英国とスイスを含む)以外の利用者を対象としています。料金ページは、Fuguのサブスクリプションを個人や日常的なハンズオン利用向けとしています。

入力したデータは学習に使われますか?

API Platformでは、入力データを学習に使わないことをデータ取扱条件として明示すると発表は書いています。管理機能を伴わないこれまでのAPIについては、Namazuの製品ページが、初期設定では入力したデータをモデルの学習・改良に使う場合があり、Consoleの設定からいつでもオプトアウトできると書いています。Fuguの製品ページも、学習への利用はコンソールのページからいつでもオプトアウトできると案内しています。API Consoleの利用規約は、オプトアウトの前にすでに学習・改良に使われた分は、その影響を遡って取り消せない場合があるとしています。データを保存する期間や処理する場所は、案内の時に確かめてください。

今のOpenAI向けのコードのまま使えますか?

発表は、呼び出し方式を変えず、接続先を変えるだけで使えると書いています。これまでのAPIのDocsには、OpenAIのSDKのbase_urlをhttps://api.sakana.ai/v1にし、APIキーとモデル名(fugu・fugu-ultra・sakana-namazuなど)を変える例が載っています。ただし、Fuguには受け付けても無視される項目(temperatureなど)や、high・xhigh・max以外の推論の段の値を拒否する決まりがあり、FuguとNamazuのどちらもResponses APIのprevious_response_idを受け付けません。API Platformの接続先とモデル名は、案内の時に確かめてください。

海外の拠点からも使えますか?

API Platformで使える地域は、2026年10月30日に確認した発表には書かれていません。これまでのAPIでは、API Consoleの利用規約が、FuguなどAPIで提供するサービスを欧州経済地域(EEA。この規約では英国とスイスを含む)以外の利用者向けとし、IPアドレスなどでアクセスを制限する場合があるとしています。製品ページも、FuguはEU(欧州連合)・EEAで、NamazuはEU・EEA・イギリス・スイスで使えないと書いています。Fuguの製品ページは、それ以外の地域でも通信の環境や現地の規制で使えない場合があるとしています。申込フォームで選ぶのは会社・組織の所在国・地域です。海外の拠点から使う予定があれば、任意の「ご要望・質問」の欄に書いておくと、案内の時に確かめやすくなります。

まとめ

Sakana API Platformは、FuguとNamazuを、組織・ワークスペース・ロール・監査ログ・予算上限・請求書払い・MSAとDPAといった会社の管理のもとでAPIから使うための仕組みで、2026年10月28日にエンタープライズ向けのアーリーアクセスの申し込みが始まりました。最初に使えるのはFuguとFugu Ultraで、NamazuとFugu Maxは順次です。料金と利用条件は案内の時に伝えられるので、それまでに社内の要件を決め、技術の確認を進めておくと、案内の後の判断が早くなります。

  • 今日:申込フォームの項目(利用を検討しているモデル・想定している用途・導入予定時期・今使っているLLMとAPI)を社内で決め、データの扱い・監査ログ・予算上限の要件を書き出す
  • 今週中:情報システム・法務・経理と「会社で使う前に決めること」の9項目をすり合わせて申し込む。技術の確認をするなら、これまでのAPIで学習への利用のオプトアウトを設定し、テスト用のデータで差し替えの6つの点を確かめる
  • 案内が来たら:料金・利用条件・データ取扱条件・接続先とモデル名を確かめ、1つの処理から切り替える計画と、元に戻す手順を決める

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参考・出典

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※ 本記事の情報は2026年10月時点のものです。サービスの料金・仕様は変更される可能性があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。

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