2026年9月29日時点のClaude Code(最新2.1.283)は、プロジェクトにCLAUDE.mdが1つも無いときだけAGENTS.mdを読み、両方あればCLAUDE.mdを優先します。この挙動は2.1.277(9月18日)で入り、/configの「Project instructions」で「両方読む」などの4通りに切り替えられます。同じ週には2.1.280(9月22日)でProとTeam Standardの既定モデルがSonnetからOpus(Opus 5.5)に変わり、2.1.283(9月25日)で指示ファイルを点検する/doctor prompt-auditが加わりました。
この記事の要点(2026年9月29日時点)
- AGENTS.mdを直接読むには2.1.277以降が必要。Amazon BedrockやGoogle Vertex AI経由、テレメトリ無効のセッションでも読めるのは2.1.281以降です。
- 既定値
claude-md-or-agents-mdでは、作業ディレクトリかその上にCLAUDE.md・.claude/CLAUDE.md・CLAUDE.local.mdのどれか1つでもあると、AGENTS.mdは読まれません。 - 他ツールと1ファイルで共有したいなら、CLAUDE.mdの先頭に
@AGENTS.mdと書く取り込みが、どの設定値・どの環境でも効く一番確実な形です。 - ProとTeam Standardの既定モデルはOpus 5.5へ。API単価で見るとOpus 5.5は入力・出力ともSonnet 5の2倍で、キャッシュ読み取りは同額です。
/doctor prompt-auditは古いモデル向けの書き方・存在しないファイルやコマンドへの参照・食い違う指示を洗い出し、頼むまでファイルを書き換えません。
対象読者: Claude CodeとCodex・Cursorなどを併用している開発者、チームの指示ファイルを管理しているリード・情シス担当
読み終えたらできること: 自分のリポジトリでどちらのファイルが読まれているかを確かめ、共有の形と既定モデルの扱いを今週中に決められます。
何が変わったか:2.1.277から2.1.283までの5つの版
Anthropicの公式changelogでは、9月18日から25日までの5つの版に、指示ファイルと既定モデルにかかわる変更が並んでいます。版ごとに要点を抜き出すと次のとおりです(原文はClaude Code changelog、参照日2026年9月29日)。

| 版 | 公開日 | 指示ファイル・モデルにかかわる変更(公式changelogより) |
|---|---|---|
| 2.1.277 | 2026年9月18日 | AGENTS.mdに対応。CLAUDE.mdが無いプロジェクトではAGENTS.mdを代わりに読む。切り替えは/configの「Project instructions」 |
| 2.1.280 | 2026年9月22日 | Claude Opus 5.5(claude-opus-5-5)を追加し既定のOpusに。ProとTeam Standardの既定モデルをSonnetからOpusへ変更し、Max・Team Premium・Enterpriseとそろえた |
| 2.1.281 | 2026年9月23日 | AGENTS.md対応をAmazon Bedrock・Google Vertex AI・Microsoft Foundry・LLMゲートウェイ・テレメトリ無効のセッションにも広げた。大きなCLAUDE.mdの起動時警告が、複数の指示ファイルの合計でも出るようになった |
| 2.1.282 | 2026年9月24日 | リポジトリ内のシンボリックリンクがmacOSの/Networkなどの特殊なパスへ届く場合に、起動時にそこからCLAUDE.mdやrulesを読んでしまう不具合を修正 |
| 2.1.283 | 2026年9月25日 | /doctor prompt-audit(別名/checkup prompt-audit)を追加。CLAUDE.md・スキル・エージェント・コマンドに残った古いモデル向けの書き方を点検する |
2.1.277の告知では「CLAUDE.mdが無いときにAGENTS.mdを読む」とだけ書かれていたため、BedrockやVertex AIでは使えないと報じた記事もありました。これは2.1.281で解消しています。社内のモデル呼び出しをクラウド経由に寄せている会社は、まずclaude --versionで2.1.281以降かを確かめるのが先です。
なお、公式のメモリのドキュメントには「AGENTS.mdを直接読むのは2.1.277以降」「2.1.276以前からの更新直後の最初のセッションでは読まれないことがあり、次のセッションから読む」とも書かれています。更新した直後に「読まれていない」と感じたら、いったんセッションを開き直してください。
AGENTS.mdとCLAUDE.mdはどちらが読まれるか
既定の動きは「CLAUDE.mdが優先で、無いときだけAGENTS.md」です。公式のメモリ(CLAUDE.md)のドキュメントにある組み合わせ表を、日本語にするとこうなります。

| リポジトリにあるもの | Claude Codeが読むもの(既定値) |
|---|---|
| AGENTS.mdだけ(作業ディレクトリとその上にCLAUDE.mdもCLAUDE.local.mdも無い) | AGENTS.md |
| AGENTS.mdと、CLAUDE.mdまたはCLAUDE.local.mdの両方 | CLAUDE.mdの系統だけ(AGENTS.mdは読まない) |
| AGENTS.mdを取り込んでいるCLAUDE.md | CLAUDE.md(取り込みを通じてAGENTS.mdの中身も入る) |
「CLAUDE.mdがある」と数えられるファイル
判定に使われるのは、作業ディレクトリとその上の階層にあるCLAUDE.md・.claude/CLAUDE.md・CLAUDE.local.mdの3種類です。一方、ホームの~/.claude/CLAUDE.md、組織が管理設定で渡す管理ポリシーのCLAUDE.md、.claude/rules/のファイルは数えられず、AGENTS.mdと一緒に読み込まれ続けます。
つまり「自分のホームにCLAUDE.mdを置いているからAGENTS.mdが読まれない」ということはありません。逆に、個人用のメモとしてプロジェクトにCLAUDE.local.mdを1つ置いただけで、チームで共有しているAGENTS.mdが自分の環境だけ読まれなくなります。公式もこの点を注意書きで挙げ、両方を使いたい場合は設定値をclaude-md-and-agents-mdにするよう案内しています。
読まれるタイミングと、読まれないファイル
- 起動時: 作業ディレクトリとその上の階層にある、すべての
AGENTS.mdと.claude/AGENTS.md。対話セッションでは「no CLAUDE.md found; AGENTS.md loaded: …」という行が表示されます - サブディレクトリで作業するとき: Readツールでそのディレクトリのファイルを開いたとき、そこにCLAUDE.md系が無ければ、そのディレクトリのAGENTS.mdを読みます
- AGENTS.mdの中:
@pathの取り込みは展開され、claudeMdExcludesの除外指定も効きます - 読まないもの:
AGENTS.local.md、AGENTS.override.md、.agents/ディレクトリ配下のすべて
最後の項目は、Codexと併用しているチームにとって大事な違いです。CodexはAGENTS.override.mdを優先して読みますが、Claude Codeは読みません。上書き用のファイルに書いた指示は、Claude Code側では効いていないと考えてください。
/configの「Project instructions」で読み込み方を切り替える
読み込み方は、セッション中に/configを開き、「Project instructions」の値を選ぶだけで変えられます。公式が挙げている値は次の4つです。
| 設定値 | 読み込まれるもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
claude-md-or-agents-md(既定) |
CLAUDE.md。作業ディレクトリとその上にCLAUDE.mdもCLAUDE.local.mdも無いときだけAGENTS.md | どちらか一方しか置かないリポジトリ |
claude-md-and-agents-md |
CLAUDE.mdとAGENTS.mdの両方。各ディレクトリでCLAUDE.mdが先、AGENTS.mdが後。取り込み済み・リンク済みのAGENTS.mdは二重に読まない | 共通ルールはAGENTS.md、Claude Code専用の指示はCLAUDE.mdに分けたいとき |
claude-md |
CLAUDE.mdだけ | AGENTS.mdを他ツール専用にしておきたいとき |
managed-only |
起動時は組織の管理ポリシーのCLAUDE.mdと自動メモリだけ。プロジェクト・ローカル・ユーザーのCLAUDE.md、rules、すべてのAGENTS.mdを外す | 組織の指示以外を持ち込ませたくない環境 |
変更は次に送るメッセージから効き、以後の新しいセッションにも引き継がれます。「Project instructions」が/configに出てこない場合は、2.1.277より前の版を使っているか、組み込みのagents-mdプラグインを/pluginで無効にしているかのどちらかです。
設定ファイルで固定する
チーム全員の挙動をそろえたいときは、/configではなく設定ファイルに書けます。公式の例は、組み込みプラグインagents-md@builtinのpluginConfigsに値を入れる形です。
{
"pluginConfigs": {
"agents-md@builtin": {
"options": { "instructionFiles": "claude-md-and-agents-md" }
}
}
}
書ける場所は~/.claude/settings.json、--settingsで渡すファイル、管理設定(managed settings)の3つです。リポジトリに置くプロジェクト設定・ローカル設定に書いても無視されるので、チームでそろえるなら管理設定で渡すか、各自のユーザー設定に入れてもらう必要があります。/configそのものの使い方はClaude Code /config完全ガイドで扱っています。
CodexやCursorとAGENTS.mdを1ファイルで共有する書き方
AGENTS.mdは特定の会社の形式ではありません。AGENTS.mdの公式サイトによると、決まった必須項目は無い普通のMarkdownで、現在はLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundationが管理しています。同サイトは6万以上のオープンソースプロジェクトで使われているとしています。

一番確実なのは「@AGENTS.md」の取り込み
Claude Codeが直接AGENTS.mdを読めない場面(プロジェクトにCLAUDE.mdもある・設定がclaude-md・古い版やプラグイン無効)でも効くのが、CLAUDE.mdの先頭に取り込みを書く方法です。公式ドキュメントの例をそのまま載せます(公式の例です)。
@AGENTS.md
## Claude Code
Use plan mode for changes under `src/billing/`.
Claude Codeはまず取り込んだAGENTS.mdを読み、そのあとにCLAUDE.md側の残りの指示を読みます。共通のビルド手順やコーディング規約はAGENTS.mdに、Claude Code専用の指示(プランモードを使う範囲など)はCLAUDE.mdの下に書く、という分け方になります。公式によると、この取り込みを残しておいても、どの設定値でもAGENTS.mdが二重に読まれることはありません。
シンボリックリンクで済ませる場合
Claude Code専用の指示が無いなら、シンボリックリンクでも動きます(公式の例)。
ln -s AGENTS.md CLAUDE.md
ただし公式は2つの制約を挙げています。1つは、Claude CodeのEdit・Writeツールはリンク越しには書き込まず、リンク先のAGENTS.mdを編集するよう促すこと。もう1つはWindowsで、リンクの作成に管理者権限か開発者モードが要り、Gitのcore.symlinksが無効だとクローンしたリポジトリでCLAUDE.mdが1行だけのテキストになってしまうことです。Windowsの開発者が1人でもいるなら、取り込みの方を選んでください。どちらの方法でも、次のセッションで/contextを実行し、「Memory files」にCLAUDE.mdが出ていれば読み込めています。
ツールごとの読み方の違い
同じAGENTS.mdでも、ツールによって探し方や上書きの仕組みが違います。各社の公式ドキュメントに書かれている範囲で並べると次のとおりです。
| 項目 | Claude Code | Codex | Cursor |
|---|---|---|---|
| AGENTS.mdを読む条件 | 既定ではCLAUDE.md系が無いときだけ(設定で両方も可) | 作業前に常に読む | プロジェクトのルートとサブディレクトリのAGENTS.mdに対応 |
| 上書き用のファイル | AGENTS.override.mdは読まない |
同じディレクトリではAGENTS.override.mdをAGENTS.mdより先に確認 |
公式ページに記載なし |
| サブディレクトリ | そのディレクトリのファイルを開いたときに読む | ルートから作業ディレクトリまで下りながら連結し、近いものほど後ろ(優先) | 親ディレクトリの指示と合わせ、より近い指示を優先 |
| 専用の形式 | CLAUDE.md・.claude/rules/ |
ホームの~/.codex/AGENTS.mdなど |
.cursor/rulesの.mdcファイル |
出典はCodexのAGENTS.mdガイドとCursorのRulesドキュメントです(参照日2026年9月29日)。Codexは読み込むファイルの合計に既定で32キロバイトの上限を設けており、長いAGENTS.mdは途中で切れることがあります。Claude Code側も公式は「1ファイル200行未満」を目安にしています。共有するファイルは、どのツールでも全部読まれる長さに収めるのが無難です。Codex側の書き方は、姉妹メディアのCodex AGENTS.mdの書き方で詳しく扱っています。3つのツールの使い分けそのものはClaude・Codex・Cursorはどのツールを選ぶ?を参照してください。
以前の回避策はどうするか:@取り込み・リンク・フック
2.1.277より前から、多くのチームが「Claude CodeにAGENTS.mdを読ませる工夫」をしてきました。公式ドキュメントは、よくある4つの形それぞれについて、対応が済んだ今どうすればよいかを書いています。
| これまでの回避策 | 公式の推奨 |
|---|---|
CLAUDE.mdに@AGENTS.mdと書いている |
そのままでよい。二重に読まれることはない。CLAUDE.mdに他の内容が無ければ削除してもよいが、AGENTS.mdを直接読めない環境があるなら残す |
| CLAUDE.mdに「AGENTS.mdを読んで」と文章で書いている | Claudeがファイルを開くと判断したときしか読まれない。CLAUDE.mdを消して直接読ませるか、文章を@AGENTS.mdの取り込みに置き換える |
| CLAUDE.mdをAGENTS.mdへのシンボリックリンクにしている | 何もしなくてよい(リンクを消してもよい)。どちらでも中身は1回だけ読まれる |
SessionStartフックでAGENTS.mdを出力している |
削除する。AGENTS.mdを直接読むようになると、フックの出力が2つ目のコピーとして文脈に入る |
最後のフックの件は見落としやすい点です。同じ指示が2回入ると、その分だけ毎回の入力トークンが増えます。フックの設定を見直すときはClaude Code Hooksの使い方も参考になります。
AGENTS.mdで読んだときだけ変わる3つの挙動
設定経由でAGENTS.mdを読んだ場合、CLAUDE.mdとは次の3点で扱いが違います(公式ドキュメントより)。
InstructionsLoadedフックが発火しない(CLAUDE.mdから取り込んだ・リンクしたAGENTS.mdなら通常どおり発火)CLAUDE_CODE_ADDITIONAL_DIRECTORIES_CLAUDE_MDを設定して--add-dirで足したディレクトリでは、CLAUDE.mdは読まれるがAGENTS.mdは読まれない- 作業ディレクトリ外のファイルを
@pathで取り込む場合、CLAUDE.mdなら承認を求められるが、AGENTS.mdではこのプロジェクトで外部取り込みを承認済みのときだけ、確認なしで読まれる
読み込みのログをフックで取っている、複数ディレクトリをまたいで作業している、といったチームは、共有の形を取り込み方式にしておくと挙動の差を避けられます。
既定モデルがSonnetからOpusへ:費用はどう動くか
2.1.280で、ProとTeam Standardの既定モデルがSonnetからOpusに変わりました。公式のモデル設定のドキュメントでは、2026年9月29日時点で「default」はPro・Max・Team・Enterprise・Anthropic APIのいずれもOpus 5.5になると書かれています。2.1.280より前は、ProとTeam StandardではSonnet 5、Max・Team Premium・Enterprise・Anthropic APIではOpus 5でした。

API単価で比べる
APIキーやクラウド経由で使っている場合は、トークン単価がそのまま費用になります。Claudeの公式料金ページ(参照日2026年9月29日)の100万トークンあたりの価格は次のとおりです。円は1ドル150円で換算しています。
| モデル | 入力 | キャッシュ読み取り | 出力 |
|---|---|---|---|
| Claude Opus 5.5(新しい既定) | 4ドル(600円) | 0.20ドル(30円) | 20ドル(3,000円) |
| Claude Opus 5(APIの旧既定) | 5ドル(750円) | 0.50ドル(75円) | 25ドル(3,750円) |
| Claude Sonnet 5(Pro・Team Standardの旧既定) | 2ドル(300円) | 0.20ドル(30円) | 10ドル(1,500円) |
読み取れることは2つです。APIですでにOpus 5を既定で使っていた人にとって、Opus 5.5への切り替えは単価の値下げになります。一方、Sonnet 5を使っていた人がそのまま既定に任せると、入力と出力の単価は2倍になります。キャッシュ読み取りだけはOpus 5.5とSonnet 5で同じ0.20ドルです。なおSonnet 5の2ドル・10ドルは、公式料金ページの注記で「発売時の期間限定価格を通常価格にした」と説明されています(9月1日に予定されていた値上げは行われない)。Sonnet 5の料金の経緯はClaude Sonnet 5料金恒久化とManaged Agents新課金にまとめています。
公式料金ページには「Opus 5で1時間のコーディングセッションに入力5万トークン・出力1.5万トークン」という計算例があります。同じトークン数をモデルごとに当てはめた試算例です(実測値ではありません。キャッシュとセッション実行時間の料金は含めていません)。
| モデル | 計算式 | 合計 |
|---|---|---|
| Opus 5.5 | 5万×4ドル÷100万+1.5万×20ドル÷100万 | 0.50ドル(75円) |
| Opus 5 | 5万×5ドル÷100万+1.5万×25ドル÷100万 | 0.625ドル(約94円) |
| Sonnet 5 | 5万×2ドル÷100万+1.5万×10ドル÷100万 | 0.25ドル(約38円) |
サブスクリプション(Pro・Team)の場合
ProやMaxなどのサブスクリプションでは、使用量はプランに含まれ、トークン単価で請求されるわけではありません(公式のコスト管理のドキュメントより)。気にするのは利用上限の減り方です。Opusで使う場合にプランの上限がどれだけ早く減るかは、2026年9月29日時点で公式に確認できていません。公式のコスト管理ドキュメントでは、セッション上限・週の上限は全モデル共通の枠である一方、「Opusの上限に達した」というモデル別の表示が出た場合は、/modelで別系統のモデルに切り替えれば作業を続けられると説明しています。
Opus 5.5は「medium」から始まる
もう1つの変化は思考の深さ(effort)です。公式によると、Opus 5.5の既定のeffortはmediumで、他の多くのモデルの既定highより1段低く設定されています。Anthropicの社内評価では、Opus 5.5のmediumはコーディングと知的作業の評価でOpus 5のhighと同等以上だったとしています。2.1.280以降、/effortがモデルごとに保存されるようになる前の古い設定値はOpus 5.5には引き継がれません。また、Opus 5.5では思考(extended thinking)をオフにできません。
Sonnetに戻したいとき
- 個人で戻す: セッション中に
/modelでSonnetを選ぶと保存され、以後の起動でも使われます - 起動時の既定だけ決める: 環境変数
ANTHROPIC_DEFAULT_MODELで指定(2.1.236以降)。--modelや設定ファイルのmodelがあればそちらが優先 - 組織で止める: 管理設定の
availableModelsに加え、2.1.283で入ったdeniedModelsで特定モデルを禁止、availableModelsMatchを"exact"にすると一覧に書いた版だけを許可できます
公式ドキュメントに載っている、Opus 5.5を名前の揺れも含めて止める管理設定の例です(公式の例)。
{
"availableModels": ["opus", "sonnet"],
"deniedModels": ["claude-opus-5-5"]
}
この2つのキーは2.1.283より前の版では無視されます。公式は、古い版の起動を防ぐためにrequiredMinimumVersionもあわせて設定するよう案内しています。
/doctor prompt-auditで指示ファイルを点検する
2.1.283で入った/doctor prompt-auditは、指示ファイルの「古さ」と「食い違い」を探す点検機能です。既定モデルがOpus 5.5に上がったこのタイミングで、Sonnet時代や旧モデル向けに書いた指示が残っていないかを確かめるのに向いています。

何を読んで、何を探すか
公式ドキュメントによると、対象はCLAUDE.md・CLAUDE.local.md・AGENTS.mdと、.claude/と~/.claude/にあるrules・スキル・コマンド・サブエージェント・出力スタイルです。見つけるのは次の3種類です。
- 古いモデル向けに書かれた指示
- 存在しないファイルやコマンドへの参照
- 互いに食い違うファイル
結果は「見つかった問題の報告」と「修正案」で返り、頼むまでファイルは1行も変わりません。同じ2.1.283で、古いパス・古いコマンド・食い違う指示ファイルが報告の先頭に来るよう改良され、Claude Codeが公式に説明している思考のキーワードは消さずに残すようになりました。
使い方
/doctor prompt-audit
/doctor prompt-audit .claude/skills/deploy
1行目は全体の点検、2行目は特定のファイルやディレクトリだけの点検です(どちらも公式の例)。別名の/checkup prompt-auditでも動きます。この点検は同梱の/claude-apiスキルを通して動くため、skillOverridesでそのスキルを切っている場合やdisableBundledSkillsを有効にしている場合は使えません。
AGENTS.mdとCLAUDE.mdを両方置いているチームでは、点検で「食い違い」が出やすいはずです。どちらを正にするかを決めてから直すと、ツールごとに違う指示が残る状態を避けられます。スキルの作り方そのものはClaude Code Skillsガイドで扱っています。
今週決めること:チームの状況別の判断表
ここまでの公式情報をもとに、チームの状況ごとに「どの形にするか」をまとめました。どれを選んでも、最後に/memoryか/contextで実際に読まれているファイルを確かめてください(AGENTS.mdが一覧に出るのは2.1.280以降です)。
| チームの状況 | おすすめの形 | 理由(公式の挙動) |
|---|---|---|
| Claude Codeしか使っていない | CLAUDE.mdのまま。変更不要 | 既定値ではCLAUDE.mdが優先される |
| Codex・Cursorと併用し、Claude Code専用の指示は無い | AGENTS.mdだけを置く(またはCLAUDE.mdをリンクに) | CLAUDE.md系が無ければAGENTS.mdが読まれる |
| 併用しつつ、Claude Code専用の指示もある | CLAUDE.mdの先頭に@AGENTS.md、その下に専用の指示 |
どの設定値・古い版・Bedrockなどでも効く |
| 個人用にCLAUDE.local.mdを使いたい | 「Project instructions」をclaude-md-and-agents-mdに |
CLAUDE.local.mdがあるとAGENTS.mdが読まれなくなる |
| Bedrock・Vertex AI・ゲートウェイ経由 | 2.1.281以降に更新。無理なら取り込み方式 | それより前の版ではAGENTS.mdを直接読めない |
| 組織で指示ファイルを統制したい | 管理設定でpluginConfigsを管理設定で渡す。厳しくするならmanaged-only |
プロジェクト設定・ローカル設定では変更できない |
モデルについては、APIでOpus 5を使ってきたなら既定のOpus 5.5に任せて問題ありません。ProやTeam StandardでSonnetの速さや上限の余裕を重視していたなら、/modelでSonnetに戻すかどうかを、この週のうちに各自で決めておくと混乱が減ります。
よくある失敗と対処
❌ AGENTS.mdを置いたのに、Claude Codeが中身を知らない
⭕ 作業ディレクトリの上の階層にCLAUDE.md・.claude/CLAUDE.md・CLAUDE.local.mdが無いかを探します。公式のトラブルシューティングでも最初に挙がる原因です。見つかったら、残すなら取り込み方式に、消せるなら削除します。
❌ Codex用に書いたAGENTS.override.mdの指示がClaude Codeで効かない
⭕ Claude CodeはAGENTS.override.mdとAGENTS.local.mdを読みません。両方で効かせたい指示は通常のAGENTS.mdか、Claude Code側のCLAUDE.mdに書きます。
❌ 対応後もSessionStartフックでAGENTS.mdを流し込み続けている
⭕ 直接読むようになった今は同じ内容が2回入ります。フックを外し、/contextでMemory filesの並びを確かめます。
❌ 既定がOpusになったのに、以前のeffort設定がそのまま効いていると思い込む
⭕ Opus 5.5はmediumから始まり、古い形式のeffortLevel(ユーザー設定の最上位)は引き継がれません。必要なら/effortか/modelの画面で選び直します。
よくある質問
AGENTS.mdとCLAUDE.mdの違いは何ですか?
AGENTS.mdはLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundationが管理する、ツールをまたいで使う指示ファイルの共通形式です。CLAUDE.mdはClaude Code専用の指示ファイルです。2026年9月29日時点のClaude Codeは両方を読めますが、既定ではCLAUDE.md系があればそちらだけを読みます。
両方置いた場合、どちらが優先されますか?
既定値claude-md-or-agents-mdではCLAUDE.mdだけが読まれ、AGENTS.mdは読まれません。/configでclaude-md-and-agents-mdにすると両方が読まれ、各ディレクトリでCLAUDE.mdが先、AGENTS.mdが後に並びます。
何のバージョンから使えますか?
AGENTS.mdを直接読むのは2.1.277(2026年9月18日)以降です。Amazon Bedrock・Google Vertex AI・Microsoft Foundry・LLMゲートウェイ・テレメトリ無効のセッションでは2.1.281(9月23日)以降が必要です。/doctor prompt-auditは2.1.283(9月25日)以降です。
Proプランで既定がOpusになると、上限はどれくらい早く減りますか?
Opusでプランの上限がどれだけ早く減るかは、2026年9月29日時点で公式に確認できていません。APIの単価で比べると、Opus 5.5の入力・出力はSonnet 5の2倍です。気になる場合は/usageでプランの使用状況を見ながら、/modelで使い分けてください。
/initでAGENTS.mdからCLAUDE.mdを作れますか?
公式ドキュメントでは、CLAUDE_CODE_NEW_INIT=1を設定して/initを実行すると、AGENTS.mdなど他ツールの指示ファイルを読み、生成するCLAUDE.mdに取り込むとされています。/import(2.1.213以降)でも、AGENTS.mdなどの指示ファイルを1回だけCLAUDE.mdに写せます。ただし写したあとは別々のファイルになるので、共有を続けたいなら取り込み方式の方が管理しやすくなります。
まとめ
9月18日から25日までに、Claude CodeはAGENTS.mdを読めるようになり、ProとTeam Standardの既定モデルはOpus 5.5へ上がり、指示ファイルの点検機能が加わりました。押さえるべきは、既定ではCLAUDE.md系が1つでもあればAGENTS.mdは読まれないこと、共有するなら@AGENTS.mdの取り込みが一番確実なこと、そして既定モデルの変更でAPI単価はSonnet 5比で2倍になること(Opus 5比では値下げ)の3点です。まず/memoryで読まれているファイルを確かめ、/doctor prompt-auditで古い指示を洗い出すところから始めてください。
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参考・出典
- Claude Code changelog(2.1.277/2.1.280/2.1.281/2.1.282/2.1.283)(参照日2026年9月29日)
- How Claude remembers your project(CLAUDE.md・AGENTS.md)|Claude Code Docs(参照日2026年9月29日)
- Model configuration|Claude Code Docs(参照日2026年9月29日)
- Manage costs effectively|Claude Code Docs(参照日2026年9月29日)
- Commands(/doctor・/init・/import)|Claude Code Docs(参照日2026年9月29日)
- Pricing|Claude Platform Docs(参照日2026年9月29日)
- AGENTS.md 公式サイト(参照日2026年9月29日)
- Custom instructions with AGENTS.md|OpenAI Codex(参照日2026年9月29日)
- Rules|Cursor Docs(参照日2026年9月29日)
