AIエージェント入門

Claude Code /config完全ガイド|Auto-Compact

Claude Code /config完全ガイド|Auto-Compact

この記事の結論

Claude Codeの/configコマンドが制御する設定を全解説。モデル選択・Auto-Compact・Extended Thinking・出力スタイルの最適化手順をコピペ可能な設定例とともに紹介。

結論:2026年8月現在、Claude Codeの/configではOutput styleにConciseを選択でき、Auto-compactのオン・オフも設定できます。コンテキストの圧縮開始位置を調整する場合は、/autocompactまたはCLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOWを使います。

「Claudeの回答が冗長すぎる」「コンテキストが切れるタイミングが早い」——Claude Codeを日常的に使い始めると、こういった細かい不満が積み重なってくる。

それらの大半は /config(エイリアス: /settings)コマンド一つで解決できる。ところが、設定項目が多すぎて何を変えればいいか分かりにくい。実際に100社以上のAI導入支援の現場で使ってきた経験から、「これだけ調整すれば体感が変わる」設定に絞って解説する。

AIエージェント設計の基本についてはAIエージェント構築完全ガイドも参照してほしい。

まず試したい「5分即効」設定3選

/configを開いたらまずここを変えてみよう。体感が変わる順に並べた。

即効テクニック1: 出力スタイルを用途で切り替える

/configの「Output style」から選択する。2026年8月時点の公式ドキュメントでは、Defaultに加えて次の組み込みスタイルが案内されている。

モード 特徴 向いている場面
Default ソフトウェア開発向けの標準設定 汎用的な開発作業
Proactive 日常的な判断で止まらず実行を優先 自律的に進めたい実装
Concise 前置きや実況を省き、結果から短く回答 コード生成・リファクタ中心のセッション
Explanatory 実装判断やコードベースの理解に役立つInsightsを付加 学びながら実装するとき
Learning TODO(human)を交えて共同作業 手を動かしながら学ぶとき
カスタム 任意の役割・文体・出力形式を定義 チーム固有の回答形式を使いたいとき

旧来の単独コマンド /output-style はv2.1.91で削除された。現在は/configから選ぶか、設定ファイルのoutputStyleを編集する。変更は/clear後または新しいセッションで反映される。

{
  "outputStyle": "Concise"
}

動作環境: ConciseはClaude Code v2.1.237以上 / インタラクティブセッション内で設定

即効テクニック2: Auto-Compactの閾値を調整する

現在のClaude Codeには全モデル共通の「90%」という固定値はない。未設定時はモデルに合わせたウィンドウが選ばれ、必要な場合だけ/autocompactで100K〜1Mトークンの範囲を指定する。

# 現在のセッションと以後の既定値を500Kトークンに設定
/autocompact 500k

# モデルに合わせた自動設定へ戻す
/autocompact auto

# スクリプトやクラウド環境では、数値のみを指定
export CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOW=500000

/configの「Auto-compact」では自動圧縮のオン・オフを切り替えられる。完全にオフにして上限まで使い切るより、まず/autocompact autoへ戻し、必要に応じてセッションの長さに合う値を試すほうが安全だ。

ポイント: 指定値はモデルのコンテキスト上限を超えられない。環境変数CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOWは、コマンドや設定ファイルより優先される。

即効テクニック3: Extended Thinkingをタスクに応じてコントロール

Extended Thinking(内部推論パス)はデフォルトで有効になっている。複雑なアーキテクチャ設計には必要だが、単純なコード補完では逆に遅くなる原因になる。

# 1回の起動だけExtended Thinkingを無効化
MAX_THINKING_TOKENS=0 claude

# 固定思考予算を使うモデル構成の例
CLAUDE_CODE_DISABLE_ADAPTIVE_THINKING=1 MAX_THINKING_TOKENS=10000 claude

/configのThinkingトグルからも切り替えられ、ユーザー設定のalwaysThinkingEnabledに保存される。対応モデルでは/effortで思考量を調整する。

3つのアプローチで/configを理解する

アプローチ 対象 主な設定項目
パフォーマンス調整 速度・コスト最適化 モデル選択、Extended Thinking、Fast Mode
セッション品質改善 長時間の作業品質 Auto-Compact、Rewindチェックポイント
出力スタイル設定 応答の見やすさ 出力スタイル、Verbose、ターン時間表示

モデル選択——/model コマンドとの連携

/configでモデルを固定することもできるが、実務では /model コマンドでセッション中に動的に切り替えるのが効率的だ。

# 利用できるモデルを確認
/model

# 複雑な推論タスク
/model opus

# 日常的なコーディング
/model sonnet

# 長時間・高難度の自律タスク(利用権限がある場合)
/model fable

# 軽量な反復タスク
/model haiku

動作環境: 利用できるモデルとエイリアスの解決先は、契約・組織設定・プロバイダーによって異なる(最終確認日: 2026-08-30)

公式ドキュメントでは、固定バージョン名よりopussonnetfablehaikuなどのエイリアスが案内されている。エイリアスは環境に応じて利用可能なモデルへ解決される。

エイリアス 得意なタスク 使い分け
opus 複雑な推論・設計判断 難しい意思決定
sonnet 日常的なコーディング 通常の実装作業
fable 最も難しく長時間のタスク 利用権限がある場合に選択
haiku 軽量な反復タスク 速度を優先する作業

設定ファイルで永続化する——settings.json

/configで変更した内容の多くは ~/.claude/settings.json に書き込まれる。プロジェクト固有の設定は .claude/settings.json(リポジトリルート)に置くことでチーム共有もできる。

// ~/.claude/settings.json の主要設定例
// 注意: 本番環境で使用する前に、必ずテスト環境で動作確認してください。
{
  "model": "sonnet",
  "outputStyle": "Concise",
  "autoCompactEnabled": true,
  "autoCompactWindow": 500000,
  "cleanupPeriodDays": 30
}

プロジェクトルートに置く .claude/settings.json はチームメンバーと共有できる。ただし ~/.claude/settings.json(グローバル)より優先度が高いため、プロジェクト固有の上書きとして機能する。

Rewindチェックポイント——コードを壊した時の保険

/configの「Rewind checkpoints」をオンにすると、Claudeがファイルを変更する前に自動スナップショットを取る。大規模なリファクタ中に「やっぱり戻したい」となった時の保険として有効だ。

# チェックポイントから特定ファイルを戻す
/rewind

# ターミナル内でインタラクティブに操作
# 矢印キーでチェックポイントを選択、Enterで復元

【要注意】よくある設定ミスと回避策

失敗1: 全設定をGlobal(~/.claude)に書いてしまう

❌ プロジェクトA用の設定をグローバルに保存し、プロジェクトBに影響する
⭕ プロジェクト固有の設定は .claude/settings.json(リポジトリルート)に分離する

失敗2: Extended Thinkingオンでシンプルタスクを処理する

❌ ドキュメント生成など単純な作業でもExtended Thinkingが走り遅い
⭕ タスクの複雑さに応じて/effortで思考量を調整し、応答速度を優先するときだけ/fastを使う

失敗3: Auto-Compactを完全オフにして文脈が失われる

❌ Auto-Compactを切ったまま長時間作業し、コンテキスト上限でセッションが強制終了
⭕ まず/autocompact autoへ戻し、必要な場合だけトークン数で圧縮開始位置を指定する

失敗4: /config変更が反映されないと思って再設定する

❌ 環境変数の変更後に新しいターミナルを開かずClaude Codeを使い続ける
⭕ 環境変数は新しいシェルセッションで反映される。source ~/.zshrc後に確認する

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. 今日やること: /configを開き、用途に合うOutput styleを選ぶ
  2. 今週中: /autocompact autoでモデル向けの既定値に戻し、長時間セッションで必要ならトークン数を調整する
  3. 今月中: プロジェクトルートに.claude/settings.jsonを作成し、チームで共有する設定だけを管理する

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参考・出典


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著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。早稲田大学法学部在学中に生成AIの可能性に魅了され、X(旧Twitter)で活用法を発信(@SuguruKun_ai、フォロワー10万人超)。100社以上の企業向けAI研修・導入支援を展開。著書累計3万部突破。
ご質問・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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