AIエージェント入門

GitHub Copilot Agent Modeの使い方|全体像と料金【2026年10月】

GitHub Copilot Agent Modeの使い方|全体像と料金【2026年10月】

この記事の結論

GitHub Copilot Agent Modeの使い方を2026年10月6日時点の公式docsで整理。VS Codeのエージェント、GitHub.comのcloud agent、CLIとアプリ、AI Creditsの料金まで。

結論:GitHub Copilot の「Agent Mode」は、2026年10月時点では IDE の中の 1 機能にとどまらず、VS Code のエージェント、GitHub.com の Copilot cloud agent、Copilot CLI、GitHub Copilot app に広がる「エージェント群」の入口です。使い方の要点は 3 つ。①VS Code では Chat view か Agents window でタスクを依頼し、ハーネス(Copilot・Anthropic Claude・OpenAI Codex)とモデルと権限をセッションごとに選ぶ ②GitHub.com では Issue や PR から cloud agent に委任し、PR になる前に変更を確認する ③料金は 2026年6月1日からプレミアムリクエストではなく GitHub AI Credits(Pro は月 1,500 credits)で数える。

この記事の要点

  • Agent Mode は「エージェント」に発展した — VS Code の公式ドキュメントはエージェントのループ(コンテキスト収集・変更・検証)とセッション管理を中心に書かれ、Copilot 以外のハーネスも選べる
  • GitHub.com の Coding Agent は「Copilot cloud agent」に — 質問から委任まで同じチャットで続けられ、automations や Agentic Workflows で定期実行もできる
  • 課金は AI Credits — 1 credit は 0.01 ドル。補完と next edit suggestions は無制限のまま、チャット・CLI・cloud agent が credits を消費する

対象読者:GitHub Copilot の補完やチャットは使っていて、エージェントに作業を任せる使い方を整理したい開発者・開発チームのリーダー
難易度:中級(intermediate)
読了時間:約15分

この記事は 2026年3月に書いた初版を、2026年10月6日時点の GitHub Docs と VS Code の公式ドキュメントだけを根拠に書き直したものです。初版で「IDE Agent Mode と Coding Agent の 2 種類」「Ask・Edit・Agent の 3 モード」「プレミアムリクエスト制」と説明していた部分は、公式の名称と仕組みが変わっています。数字と手順はすべて公式ページの記載で、確認日を出典に添えました。

GitHub Copilot Agent Modeの使い方:2026年10月時点の全体像

GitHub Docs の「Where to use GitHub Copilot」は、Copilot を使える場所を次のように整理しています。「Agent Mode」で検索して来た方が探しているのは、多くの場合 1 行目の IDE のエージェントか、2 行目の GitHub.com の cloud agent です。

GitHub Copilot を使える場所の一覧。IDE はエージェント、GitHub.com は cloud agent への委任と code review、Copilot CLI は端末と computer use、Copilot app は並行作業の管理、Mobile・Desktop・SDK は補助的な用途
Copilot を使える場所(2026年10月)
使う場所 できること(公式の説明) 向いている作業
IDE(VS Code・Visual Studio・JetBrains・Eclipse・Xcode) インライン補完、周辺コードについてのチャット、ファイルを編集するエージェント(公式は「agent mode」と表記) 開いているプロジェクトで、差分を見ながら進める開発
GitHub.com リポジトリ・Issue・PR についての質問、エージェント(Copilot cloud agent)への作業の割り当て、code review、automations Issue 起点のタスク、PR のレビュー、定期的な整備作業
GitHub Copilot CLI 端末からの対話と自動化、並列タスク、サンドボックス、computer use(public preview) 繰り返す端末作業、スクリプトからの呼び出し
GitHub Copilot app 並行するエージェント作業・複数リポジトリ・PR のライフサイクルをひとつの作業空間で管理 複数のタスクを同時に走らせて監督する働き方
GitHub Mobile/GitHub Desktop/SDK 外出先のチャット、コミットメッセージと要約、同じ部品を使う自作アプリ 補助的な用途

どの場所から始めるか迷う場合、公式は「GitHub.com なら何もインストールせずに、開いているリポジトリや Issue について質問できる」と案内しています。エージェント作業を複数まとめて監督したいなら GitHub Copilot app、端末で完結させたいなら Copilot CLI が候補です。自分のアカウントで使える機能は GitHub の Copilot 設定ページ(settings の Copilot features)で確認できます。

名称の対応表:初版の呼び名と今の公式名

公式の名称(2026年10月) 旧記事での呼び名 中身
エージェント(IDE では agent mode) IDE Agent Mode VS Code などの IDE で、関連コードを探し、編集し、テストを実行して結果を見て直す。ハーネスは Copilot のほか Anthropic Claude・OpenAI Codex を選べる
Copilot cloud agent Coding Agent GitHub.com から委任する非同期のエージェント。クラウドの一時的な開発環境でファイル編集・テスト・lint を行い、PR を作る
GitHub Copilot CLI (記載なし) 端末で使う Copilot。対話モードと計画モード、プログラムからの呼び出し、サンドボックス、computer use
GitHub Copilot app (記載なし) エージェント作業を束ねる専用アプリ。ブラウザ・端末・PR をひとつの画面で扱う
GitHub AI Credits プレミアムリクエスト 2026年6月1日以降の課金単位。1 credit は 0.01 ドルで、トークン数×モデル単価で消費する

VS Codeでエージェントを使う手順(旧 Agent Mode)

VS Code の公式ドキュメントでは、エージェントは「言語モデルで依頼を推論し、ツールで開発環境に働きかけるもの」と定義されています。プロンプトの言葉だけに頼らず、コード・エラーメッセージ・テスト結果といったコンテキストを自分で集めるのが補完やチャットとの違いです。

VS Code のエージェントのループ。コンテキスト収集、変更、検証、人によるレビューの 4 段階
VS Code のエージェントのループ

Step 1:Chat view か Agents window を選ぶ

  • Chat view: 開いているプロジェクトで、エディタ・ターミナル・テスト・デバッガと同じ画面で進めるときに使います。変更をその場で確認できます
  • Agents window: タスクの割り当てと結果のレビューに集中するときに使います。複数のプロジェクトにまたがる複数のセッションを管理し、コードを直接触りたいときだけエディタを開きます

対応するセッションは Chat view と Agents window の間で行き来できるので、どちらか一方に決める必要はありません。

Step 2:セッションの 4 つの設定を決める

各セッションには Session Target(作業先)、Agent(ハーネス)、Language model、Permissions(権限)の 4 つの設定があります。ハーネスは Copilot のほかに Anthropic Claude と OpenAI Codex から選べ、ハーネスがモデルとツールをつなぎセッションを管理します。モデルは Copilot プランに含まれるもののほか、自分の API キー(BYOK)や対応するローカルモデルも使えます。ツールの実行場所とモデルのホスト先は別の選択で、手元のファイルを編集しながらモデルへの要求はホスト側に送る、という組み合わせになります。

Step 3:依頼を書き、ループを見守る

公式の例は「意図した挙動を保ったまま、失敗しているテストを直して」です。エージェントはテストと関連コードを読んで失敗の原因を理解し、実装かテストを編集し、テストを実行して結果を見て必要なら直します。この「推論・行動・検証」の繰り返しがエージェントのループで、途中でコンテキストを足す、方向を変える、止めることができます。

依頼の例(VS Code の Chat view):
Add input validation to the signup form

依頼の例(計画を先に見たいとき):
エージェントに「編集する前にアプローチを提案して」と頼むか、
利用できる環境では Plan を選んで計画専用の流れを使う

実行中に次のメッセージを送ると、送信ボタンが「キューに追加」「メッセージで方向修正(現在のツール実行が終わった時点で切り替え)」「停止して送信」の 3 択になります。ツールの実行中に方向を直したいときは方向修正、やり直したいときは停止です。停止しても、完了済みのファイル編集やターミナルコマンドは取り消されません。作業前の状態に戻すにはチェックポイントの復元を使います(外部サービスへの変更は戻りません)。

Step 4:ターミナルコマンドと差分の確認

Chat view や Agents window で先頭に ! を付けると、エージェントに送らずにターミナルコマンドをそのまま実行できます(Agent Host セッションのみ)。

! npm test

エージェントがファイルを変更したら、Chat view では応答内の変更ファイルを選んで差分を開き、Agents window では Changes パネルで確認します。公式は「エージェントはセッションのフォルダや worktree に直接保存することがあるので、コミットやマージの前に差分を確認して結果を検証する」と明記しています。Git の worktree は変更を分けますがセキュリティの境界ではないため、エージェントが実行するコマンドのファイルシステムやネットワークを制限したい場合はプラットフォームごとのサンドボックスの設定を見ます。

GitHub.comでcloud agentに委任する(旧 Coding Agent)

GitHub.com では、リポジトリについての質問と作業の委任を同じ入力欄から行えます。委任先が Copilot cloud agent で、初版で「Coding Agent」と呼んでいたものに当たります。

Copilot cloud agent の流れ。開始、調査と計画、クラウド環境での実装、PR 前の確認、PR 作成の 5 段階
cloud agent に委任する流れ
  1. 開始: Agents パネル、チャットの会話、Issue、PR のいずれからでも始められます。security campaign では code scanning のアラートを Copilot に割り当てて修正させることもできます
  2. 調査と計画: リポジトリを読み、変更を計画します。チャットから始めたセッションは会話のコンテキストを引き継ぎ、実行中も進み具合について会話しながら方向を変えられます
  3. 実装: ローカルの IDE ではなく、クラウドの一時的な開発環境でファイルを編集し、テストと lint を実行します
  4. 確認: PR を作る前に変更を見て修正を頼めます。最初の依頼で PR の作成まで指定することも、途中から自分で作業を引き継ぐこともできます
  5. PR: ブランチの作成、コミットメッセージ、push は Copilot が行います。セッションのログには行った作業と使ったツールが残り、リポジトリにアクセスできるチームメイトが共有セッションと PR から作業を追えます

Copilot Chat は Copilot が作った PR について、セッションのログを引いて「何を変えたか、何を検証したか、なぜか」に答えられます。これは今作業中のチャットと cloud agent のセッションに限ったコンテキスト共有で、リポジトリや好みを長期的に覚える Copilot Memory とは別の仕組みです。

GitHub.com でできる他のエージェント機能

  • Copilot code review: PR の変更をレビューして問題を指摘し、修正案を出します。手動で依頼するほか、自動レビューの設定もできます
  • Automations: タスクを一度定義すると、cloud agent がスケジュールやリポジトリのイベントに応じて実行します(Issue のトリアージ、週次のリリースノート準備など)。リポジトリの Agents タブから作成し、対象は条件を満たす private と internal のリポジトリです
  • GitHub Agentic Workflows(public preview): Markdown に自然言語で書いたタスクを GitHub Actions のワークフローとして実行します。エージェントは Copilot のほか Anthropic Claude・OpenAI Codex・Google Gemini を使え、ファイアウォール付きコンテナと読み取り専用トークンで動き、書き込みは宣言した「safe outputs」に限られます
  • サードパーティのコーディングエージェント(public preview): OpenAI Codex や Anthropic Claude を cloud agent と並べて使えます。Agents タブ、Issue への割り当て、PR での @AGENT_NAME メンション、GitHub Mobile、VS Code から開始でき、アカウントのポリシーで有効化が必要です
  • セッションの横断: remote control を有効にすると、手元の Copilot CLI のセッションを GitHub.com から監視・操作できます(元のマシンはオンラインのまま)。同期を有効にすれば、cloud agent・code review・CLI・VS Code・JetBrains・Copilot app のセッション履歴を GitHub.com から照会できます(自分が始めたセッションに限る)

Copilot CLIとGitHub Copilot app

端末で使う GitHub Copilot CLI は、copilot と入力して始める対話インターフェースと、スクリプトから呼ぶプログラム用インターフェースの 2 つを持ちます。対話モードには既定の ask/execute のほかに、タスクの実装計画を構造化して作る plan mode があります。

  • サンドボックス(public preview): セッション内で /sandbox enable を実行するとローカルのサンドボックスが有効になり、ファイルシステム・ネットワーク・システム機能へのアクセスを制限できます。クラウドサンドボックスも用意されています
  • ツールの承認: 既定ではコマンド実行の前に承認を求め、セッション中だけ特定のツールを許可することもできます。承認なしで実行させるコマンドラインオプションもありますが、公式は自動承認のセキュリティ上の影響を説明し、権限とネットワークを絞った VM やコンテナで動かす方法も挙げています
  • computer use(public preview): デスクトップアプリをアクセシビリティツリーやスクリーンショットで読み、クリック・入力・キー操作・スクロール・ドラッグで操作します。CLI と GitHub Copilot app の macOS・Windows で使え、既定では無効です。API・MCP・端末コマンドで済む作業にはそちらを使うよう公式は勧めています

GitHub Copilot app は、エージェント主体の作業を並行して進めるための専用アプリです。公式は「並行するタスク、複数のリポジトリ、PR のライフサイクルをひとつの作業空間で管理する」場所と位置づけ、ブラウザ・端末・PR をつないだまま作業できるとしています。computer use はアプリの設定の Computer Use から有効化し(macOS ではアクセシビリティと画面収録の権限が必要)、セッション内の /computer on でも切り替えられます。常に許可したアプリは設定から見直せます。2026年9月23日の changelog でローカルサンドボックス、10月1日の changelog で CLI とアプリの dynamic workflows が告知されています。

精度を上げるカスタマイズ:instructions・custom agents・skills

エージェントの出力を自社の規約に沿わせる仕組みは、ファイルの置き場所ごとに役割が分かれています。VS Code の Copilot ハーネス、Copilot CLI、GitHub Copilot app は同じ Copilot エージェントランタイムを共有するため、対応するプロジェクトの指示は使い回せます。

GitHub Copilot の指示ファイルの場所。.github/copilot-instructions.md、.github/instructions の instructions.md、AGENTS.md と CLAUDE.md と GEMINI.md、.github/agents の custom agents、skills のフォルダ
指示ファイルと agents・skills の場所
目的 ファイルの場所 補足
リポジトリ全体の指示 .github/copilot-instructions.md 技術スタック・規約・テスト方法など短い自己完結の文で
パス別の指示 .github/instructions/NAME.instructions.md 対象ファイルの範囲を限った指示。優先順位は最も高い
エージェント向けの指示 AGENTS.md・CLAUDE.md・GEMINI.md 他社のコーディングエージェントと共用できる指示ファイルも読む
custom agents .github/agents/NAME.md YAML frontmatter(name・description・tools・mcp-servers)と本文のプロンプト。組織レベルは .github か .github-private リポジトリの /agents/
agent skills .github/skills・.claude/skills・.agents/skills(個人用は ~/.copilot/skills・~/.agents/skills) 手順・スクリプト・資料をまとめたフォルダ。gh skill で探して導入できる

公式が示す優先順位は、該当するパス別の指示(.github/instructions/**/*.instructions.md)、リポジトリ全体の指示(.github/copilot-instructions.md)、エージェント向けの指示(AGENTS.md など)の順です。リポジトリ全体の指示は、初版で紹介した形のまま使えます。

# .github/copilot-instructions.md
## 技術スタック
- フレームワーク: Next.js (App Router)
- 言語: TypeScript (strict mode)
- テスト: Vitest
- パッケージマネージャー: pnpm
## コーディング規約
- コンポーネントは関数コンポーネントで書く
- エラーハンドリングは Result 型パターンを使う
- コメントは日本語で書く
## テストルール
- 新しいコンポーネントには必ずテストを書く
- テストファイルは __tests__/ に置く

custom agents は、特定の作業に特化した Copilot の分身です。Markdown の agent profile(YAML frontmatter で name・description・tools・mcp-servers を指定し、本文にプロンプトを書く)を .github/agents/ に置くと、タスクや Issue に割り当てたときにその agent として動きます。tools を省略すると、組み込みツールと MCP サーバーのツールを含むすべてのツールを使えます。公式ドキュメントの例は README 専門のエージェントです。

---
name: readme-creator
description: Agent specializing in creating and improving README files
---
You are a documentation specialist focused on README files.
Your scope is limited to README files or other related documentation files only.
- Create and update README.md files with clear project descriptions
- Structure README sections logically: overview, installation, usage, contributing
- Use relative links for files within the repository

agent skills は、特定の作業の手順・スクリプト・資料をまとめたフォルダで、必要なときに Copilot が読み込みます。仕様は複数の AI システムで使われるオープンな標準で、anthropics/skills や GitHub コミュニティの github/awesome-copilot で公開されているものを使うこともでき、GitHub CLI の gh skill で探して導入できます。cloud agent、code review、Copilot CLI、GitHub Copilot app、VS Code と JetBrains の agent mode で動きます。このほか、エージェントの実行中にシェルコマンドを差し込む hooks、外部ツールをつなぐ MCP サーバー、agent・skill・hook をまとめて配布する plugins、リポジトリと個人の好みを覚える Copilot Memory があります。

料金:プレミアムリクエストからAI Creditsへ

初版で説明した「プレミアムリクエスト」は、2026年10月時点の GitHub Docs では「legacy」と表記され、2026年6月1日以降も年額プランでリクエスト制の課金に残った Copilot Pro・Pro+ の契約者だけに適用されます。現在の課金単位は GitHub AI Credits です。

GitHub AI Credits のプラン別の月の枠。Copilot Pro は 1,500、Pro+ は 7,000、Max は 20,000 credits。1 credit は 0.01 ドルでトークン数とモデル単価で消費する
GitHub AI Credits のプラン別の枠
  • 消費の仕組み: やり取りで使った入力・出力・キャッシュのトークン数に、モデルごとの単価を掛けた金額が AI credits に換算されます。1 credit は 0.01 ドルです。軽量なモデルへの短い質問は 1 credit に満たず、フロンティアモデルで複数ファイルを扱う長い cloud agent のセッションは多くの credits を使います
  • 基本 credits と flex 枠: 基本 credits は月額に対応して固定、flex 枠はモデル価格や効率の変化に合わせて調整される変動部分です。基本から先に使われ、超えると flex 枠が IDE・GitHub.com・CLI で同じレートで自動的に適用されます
  • 繰り越しなし: 未使用分は翌月に繰り越されず、毎月 1 日 00:00 UTC に満額へ戻ります(契約日とは無関係)
プラン 月額 基本 credits flex 枠 月の合計
Copilot Pro 月額 10 ドル 1,000 500 1,500
Copilot Pro+ 月額 39 ドル 3,900 3,100 7,000
Copilot Max 月額 100 ドル 10,000 10,000 20,000

Copilot Free と Copilot Student にも AI credits の枠があり、モデルは自動選択のみです。Free は月 2,000 回のコード補完、Student は無制限の補完が含まれます。credits を消費するのは Copilot Chat、Copilot CLI、Copilot cloud agent、Copilot Spaces、Spark、サードパーティのコーディングエージェントで、コード補完と next edit suggestions は有料プランでは課金されず無制限のままです。枠を使い切った場合は、プランのアップグレードか「Additional usage」の予算設定で追加の credits を使えます。

初版で引用した「Copilot code review のモデル倍率 13」などの倍率は、legacy のリクエスト制にだけ残る考え方です。モデルの一覧と単価は変わり続けるので、本文では個別のモデル名を挙げず、公式の「Models and pricing」ページで確認してください。

【注意】企業利用で押さえる点

  • 差分レビューを省かない: VS Code の公式は「AI は誤ったコードを生成したり意図を取り違えたりする。どの変更をコードベースに入れるかの責任はあなたにある」と書いています。コミットやマージの前に差分と検証結果を確認します
  • 権限と承認を設計する: どの操作に確認を求めるかは Permissions で決めます。停止しても完了した操作は戻らないため、破壊的なコマンドは承認必須にします。CLI では trusted directories の範囲外のファイルが必ず守られるとは限らないと公式が注記しています
  • サンドボックスと隔離: worktree はセキュリティの境界ではありません。コマンドを実行するエージェントには、ローカルまたはクラウドのサンドボックス、あるいは権限とネットワークを絞った VM やコンテナを使います
  • 組織のポリシー: サードパーティのコーディングエージェントや computer use は既定で無効か、ポリシーでの有効化が必要です。管理されたデバイスでは、組織の AI ポリシーで使えるエージェント・モデル・ツールが制限されることがあります
  • コストの見える化: 使用状況のダッシュボードで credits の残りと使った量を確認し、予算(Additional usage)を設定します

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参考・出典

まとめ:今日から始める3つのアクション

  1. VS Code の Chat view で小さなタスクを 1 つ任せる — 失敗しているテストの修正や入力バリデーションの追加から。差分を確認してから採用する
  2. .github/copilot-instructions.md と AGENTS.md を置く — 技術スタック、規約、テスト方法を短い文で。VS Code・CLI・Copilot app・cloud agent で共通に効く
  3. AI credits の使い方を 1 か月見る — 使用状況のダッシュボードで基本 credits と flex 枠の消費を確認し、プランと Additional usage の予算を決める

この記事を書いた人

佐藤傑(さとう・すぐる)

株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上のAI研修・導入支援を手がける。著書に『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。

あわせて読みたい: JetBrains JunieのAIコーディング機能

GitHub Copilot Agent Modeの使い方のFAQ

導入判断で迷いやすい点を、2026年10月6日時点の公式ドキュメントの記載で整理します。

よくある質問

Agent Mode という名前はまだ使われていますか?

GitHub Docs では IDE で「ファイルを検証・編集する agent mode」という表記が残っています。VS Code のドキュメントはエージェント、セッション、ハーネスという言葉で説明しており、Chat view と Agents window のどちらからでも同じエージェントに依頼できます。

Coding Agent はどこへ行きましたか?

GitHub.com で委任するエージェントは「Copilot cloud agent」という名称になっています。Agents パネル、チャット、Issue、PR から開始でき、クラウドの一時環境で編集とテストを行って PR を作ります。

プレミアムリクエストはなくなったのですか?

2026年6月1日以降は GitHub AI Credits が課金単位です。リクエスト制は年額プランでリクエスト制に残った Copilot Pro・Pro+ の契約者だけに「legacy」として適用されます。1 credit は 0.01 ドルで、Pro は月 1,500 credits、Pro+ は 7,000、Max は 20,000 です。

補完も credits を消費しますか?

しません。コード補完と next edit suggestions は有料プランでは課金されず無制限です。credits を使うのは Copilot Chat、Copilot CLI、cloud agent、Copilot Spaces、Spark、サードパーティのコーディングエージェントです。

Claude Code や Codex と併用できますか?

できます。VS Code ではハーネスとして Anthropic Claude と OpenAI Codex を選べ、GitHub.com ではサードパーティのコーディングエージェント(public preview)として Codex と Claude に Issue を割り当てられます。AGENTS.md や CLAUDE.md の指示は Copilot も読みます。

企業で最低限決めるルールは?

差分レビューを必須にすること、承認が要る操作を Permissions で決めること、コマンドを実行するエージェントはサンドボックスか隔離した環境で動かすこと、サードパーティエージェントと computer use はポリシーで有効化の可否を決めること、credits の予算を設定することです。

最終確認日: 2026年10月6日

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※ 本記事の情報は2026年10月時点のものです。サービスの料金・仕様は変更される可能性があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。

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