Vidu AI(ヴィドゥ)は、香港法人 ShengShu AI HK Limited が提供する動画生成AIで、2026年9月26日時点の現行モデルは「Vidu Q3」です。テキスト・画像・リファレンス素材のいずれからでも最大16秒の音声つき動画を1回の生成で出力でき、Web版の有料プランは月10ドル(1ドル150円換算で1,500円)から、商用利用は有料プランの利用者に限られます。
この記事の要点(2026年9月26日時点・公式サイト当日取得)
- できること: 「テキストから動画」「画像から動画」「リファレンスから動画」の3系統に、音声・効果音・BGMまで同時に出す「音声と映像を一括生成」(Vidu Q3)が加わった。長さは最大16秒、解像度は540p/720p/1080p。
- 料金: Web版は Free/Standard 月10ドル(800クレジット)/Premium 月35ドル(4,000クレジット)/Ultimate 月99ドル(8,000クレジット)。API は1クレジット0.005ドルの従量制で、Vidu Q3-pro の1080pは1秒あたり0.12ドル(18円)。
- 法人で先に決める点: 商用利用は有料プラン限定、入力した素材はAI学習を含む利用許諾を与える規約、データはシンガポール保管・中国での処理あり、準拠法は香港法。この4点を確認してから使う。
対象読者: 広告・EC・研修動画の内製を検討する担当者、動画生成AIをアプリやワークフローに組み込みたい開発者。
今日やること: 公式の料金ページと利用規約の「License to Vidu」「Commercial use」の2箇所を読み、社内の素材投入ルールを決める。
Vidu AIとは|ShengShuの動画生成AI、現行モデルはVidu Q3
Vidu AI は、テキスト・画像・参照素材から動画を生成するクラウド型のサービスです。運営主体は利用規約とプライバシーポリシーに「ShengShu AI HK Limited」(香港・尖沙咀)と明記されており、開発元の ShengShu Technology(生数科技)が 2026年2月2日に日本語プレスリリースで発表した「Vidu Q3」が、2026年9月26日時点の公式サイトで「Products」の先頭に置かれている現行モデルです。
Vidu Q3 の公式ページは、この世代の特徴を「音声と映像を一括生成」「16秒動画を1回で完成」「フレーム単位で操れるカメラワーク」の3点で説明しています。セリフ・ナレーション・効果音・音楽を動画と同時に生成するため、後処理での音付けやトラック調整なしで完成動画として使える、というのが公式の言い分です。対応言語は英語・日本語・中国語の3言語で、リップシンク(口の動きと音声の同期)を自動で行うとしています。
公式サイトのトップには「世界初のリアルタイムインタラクティブモデル」として「Vidu S」も並びます。こちらは API ドキュメントの Model Map で「Vidu S2」として整理されている、リアルタイムのデジタルヒューマン(アバター)向けの系統で、動画生成の Q シリーズとは別枠です。この記事では検索意図に合わせて、動画生成の Q3 を中心に扱い、S2 は「ほかにある機能」として触れるにとどめます。
2026年に入ってからの公式発表を時系列で並べると、次のとおりです。
| 日付 | 発表内容(公式発表の表現) | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年1月30日〜 | 「Yes Vidu Global Creativity Week」期間中に Vidu Q3 を順次展開。最大16秒のネイティブ音声・映像を単一パスで生成 | PR TIMES(ShengShu AI HK Limited・2026年2月2日) |
| 2026年2月2日 | 同時に Vidu Q2 Reference-to-Video Pro、Reference Hub、強化版 Vidu Agent 1.0 を発表 | 同上 |
| 2026年4月13日 | Vidu Q3 Reference-to-Video を公開。被写体・環境・衣装・小道具・スタイルを参照素材として組み合わせ可能に。Alibaba Cloud 主導のシリーズB(20億人民元)も同時発表 | PR Newswire(ShengShu Technology・2026年4月13日) |
| 2026年7月3日 | 利用規約・プライバシーポリシーの最終更新日 | vidu.com の Terms of Service/Privacy Policy |
なお、日本語圏の解説記事では「清華大学と共同開発」という説明が定番ですが、2026年9月26日時点の公式サイト本文にその記載はなく、上記の日本語プレスリリースで「清華大学との共同研究による TurboDiffusion」が中核技術として触れられているのが一次情報での言及です。この記事では、確認できた範囲の表現にとどめます。
Vidu AIでできること|公式の機能名と現行モデル一覧
Web版の作成画面は「画像から動画」「参照から動画」「テキストから動画」「テキストから画像」「参照から画像」の5モードに分かれ、モデルは「モデルを選択」で切り替えます。公式の UI テキストでは、Vidu Q3 に「マルチショット、Audio-Video 同期」、Vidu Q2 に「動きは鮮やかに、意味は正確に」という説明が付いています。

動画生成の3系統と使い分け
公式サイトは「画像から動画」と「リファレンスから動画」の違いを、次の観点で説明しています(Web版の比較表の文言をそのまま引用)。
| 観点 | 画像から動画(Image to Video) | リファレンスから動画(Reference to Video) |
|---|---|---|
| 入力タイプ | 1枚の画像、またはキーフレーム | リファレンス動画/複数のリファレンス(画像・動画・プロンプト) |
| 主な用途 | 1枚の画像または始点・終点フレームからアニメーション化 | 複数ショットにわたる一貫性重視の動画生成 |
| 出力 | 短尺、ループ可能、またはシンプルなモーション動画 | 複数のショットで同じキャラクター・スタイルを保った動画 |
| 制御の度合い | 画像とプロンプトに沿った動き | 高程度。キャラクター・スタイル・構図・カメラ・エフェクトを制御可能 |
「テキストから動画」はプロンプトだけで生成する基本モードです。API リファレンスでは、Q3 系のプロンプト上限が5,000文字と明記されています。
Vidu Q3 シリーズの5モデル(API の Model Map より)
API ドキュメントの Model Map には、Q3 シリーズとして5つのモデルが並びます。Web版の「モデルを選択」に出るのはこのうち一部で、業種特化モデルは API 側の提供です。
| モデル | 公式の説明(要約) | 解像度 | 長さ | 対応する生成方式 |
|---|---|---|---|---|
| viduq3-pro | 音声・映像の同時出力、スマートなシーン切替、表現力重視 | 540p/720p/1080p | 1〜16秒 | 画像から動画・始点終点・テキストから動画 |
| viduq3-turbo | 同時出力とシーン切替に対応し、生成速度が速い | 540p/720p/1080p | 1〜16秒 | 画像から動画・始点終点・テキストから動画・リファレンスから動画 |
| viduq3-mix | 汎用シーンでのバランス型。一貫性と見た目を改善 | 540p/720p/1080p | 1〜16秒 | リファレンスから動画 |
| viduq3-drama | コミック・ドラマ業界向け。Q3 系で最高品質、会話・配置・演出に強い | 720p/1080p | 3〜15秒 | リファレンスから動画 |
| viduq3-ad | 広告業界向け。自然なテンポのシーン切替、5〜8秒の短尺広告向き | 720p/1080p | 3〜15秒 | リファレンスから動画 |
フレームレートは Q3 系すべて24fpsです。Q2 系(viduq2-pro/viduq2/viduq2-turbo)は1〜10秒、Q1 系は5秒固定・1080pのみ、旧世代の vidu2.0 は4秒・8秒で32fpsという整理になっています。
動画以外の公式機能
- 画像生成: 「テキストから画像」「参照から画像」。API では viduq2 が1080p/2K/4K、参照画像0〜7枚、アスペクト比9種類に対応。
- AI効果音: 公式サイトのフッターに「AI効果音」として掲載。API では Text to Audio(2〜10秒)、Text to Speech、Voice Clone を提供。
- Vidu Agent: 「ひと言から完成作品まで全工程で協働する」エージェント機能。Web版には「YOLOモード」(プロンプトをフル入力してそのまま動画を生成)があり、モデルの好みとして「自動モード」「Vidu Q2」「Vidu Q3」を選べる。
- Vidu S(S2): リアルタイムのデジタルヒューマン。API の Model Map では Avatar Real-time/Component/Offline/Editing の4エディションに分かれ、ライブ配信・EC接客・オンライン教育・ゲームNPCが想定顧客として挙げられている。
- その他の API 機能: アップスケール(1080p〜8K)、リップシンク、モーション同期、動画延長(1〜7秒)、マルチフレーム生成、ワンクリック系のソリューション(一般フィルム・広告フィルム・トレンド再現・AI MV)、MCP サーバー(Stdio/Streamable HTTP)。
Vidu AIの使い方|Web版の手順を公式の画面名で追う
ここでは公式ヘルプセンター(日本語)と Web版の画面テキストに載っている手順だけを並べます。筆者が動かして確かめた手順ではないため、画面の細部は公式のチュートリアルページで確認してください。

手順1: アカウントを作る
公式ヘルプセンターの案内は「vidu.com にアクセスし、『ログイン』をクリックしてください。メールアドレスまたは Google アカウントでログインして、画面の案内に従ってアカウントを作成できます」です。英語版のヘルプでは Apple ログインも挙げられています。利用規約上、利用は18歳以上に限られます。
手順2: 「作成」で生成方式とモデルを選ぶ
ログイン後の画面は「ホーム」「アセット」「制作」「S」「エージェント」「ツール」のタブ構成です。動画生成は作成フォームで「画像から動画」「参照から動画」「テキストから動画」のいずれかを選び、「モデルを選択」で Vidu Q3 か Vidu Q2 を指定します。公式の UI では、動画をリファレンスとしてアップロードすると「動画参照には Vidu Q2 Pro が必要です」と表示され、自動で切り替わる仕様です。
手順3: 素材とプロンプトを入れる
「画像から動画」は1枚の画像かキーフレーム(始点・終点)を、「参照から動画」は「リファレンス素材」として画像・動画・プロンプトを組み合わせて入れます。API の制約値と同じであれば、画像は PNG/JPEG/JPG/WebP、1枚50MB以内、縦横比は1:4〜4:1の範囲です。プロンプトの書き方は、ヘルプセンターが「Viduプロンプトガイドライン」(外部ドキュメント)を参照先として案内しています。
手順4: 「作成設定」で長さ・解像度・音声を決める
Web版の作成設定には、次の項目が公式の UI テキストとして存在します。
| 設定項目(公式の表記) | 選択肢(公式の表記) | 補足(公式の説明文) |
|---|---|---|
| 動画の長さ | 自動/秒数指定 | 「動画の長さや画質が高いほど、生成時間が長くなります」 |
| 解像度 | 速度優先/720p/1080p | 720p と 1080p には無料お試し回数の表示がある |
| 生成モード | 速度優先/スタンダード/シネマティック-広告 | 「速度優先:より速い生成速度、スタンダード:より高い画質」 |
| 音声 | アフレコなし/効果音のみ/効果音と音声 | 音色はリファレンスの作成・編集時に追加。追加しない場合はデフォルトの音色 |
| オフピークモード | オン/オフ(Ultimate 限定) | 「オフピーク時間帯に実行されるため、処理時間が長くなりますが、クレジットは消費されません」 |
手順5: 「作成」を押して待ち、ダウンロードする
「作成」ボタンで生成タスクが積まれ、「タスクを生成中」の表示のあと「確認」から結果を見ます。生成が遅い場合の理由として、公式ヘルプは「サーバーの混雑」「ノンピークモードの使用中」「ネットワークの問題」「システムメンテナンスやアップデート」の4つを挙げています。生成に失敗した場合、「当社側の原因で動画生成が失敗した場合、該当タスクで使用されたクレジットを返金」というのが公式の扱いです。
API で呼ぶ場合(公式リファレンスの記載)
開発者向けには Vidu API Platform(platform.vidu.com)が別に用意されています。ログイン後に「API Keys」タブでキーを作成し、「Billings」タブでクレジットを購入するのが公式 FAQ の手順です。画像から動画のエンドポイントと必須フィールドは、公式リファレンスに次のとおり載っています。
# 公式リファレンス「Image To Video」の記載を最小構成に組んだもの(未実行・公式の例そのものではありません)
# POST api.vidu.com/ent/v2/img2video(https・エンドポイントは公式リファレンスのとおり)
# Header: Content-Type: application/json / Authorization: Token {your api key}
{
"model": "viduq3-pro",
"images": ["(開始フレーム画像の公開URL、またはBase64データ)"],
"prompt": "(日本語で場面と動きを記述。Q3 系は最大5,000文字)",
"duration": 5,
"resolution": "720p",
"audio": true,
"off_peak": false
}
# 注意: 本番環境で使用する前に、必ずテスト環境で動作確認してください。
公式リファレンスでの各フィールドの既定値は、Q3 系の duration が5秒(1〜16)、resolution が720p、audio が Q3 では true(音声つき出力)です。レスポンスは task_id と state(created/queueing/processing/success/failed)を返し、callback_url を設定すると状態変化を POST で受け取れます。同時実行数は「組織あたり5タスク」が公式の上限で、超過分はキューに入ります。
Vidu AIの料金と無料枠|Web版4プランとAPI従量制(2026年9月26日時点)
料金は Web版のサブスクリプション(クレジット付与)と、API の従量課金(1クレジット0.005ドル)の二本立てです。円換算はすべて1ドル150円で計算しています。公式の料金ページは JavaScript でプラン情報を読み込む構造のため、以下のプラン価格は料金ページが参照する公式の商品一覧(2026年9月26日取得)から転記しました。

Web版のプラン(個人向け)
| プラン | 月払い | 年払い | 毎月のクレジット | 公式に確認できる特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | ― | 公式プレスリリースで「80クレジット相当の機能試用」。登録ボーナスと毎日ログインで付与 | 商用利用は不可(ヘルプセンター)。720p/1080p は「お試し」回数表示あり |
| Standard | 10ドル(1,500円) | 96ドル(14,400円) | 800 | 商用利用可(有料プラン共通) |
| Premium | 35ドル(5,250円) | 336ドル(50,400円) | 4,000 | 商用利用可 |
| Ultimate | 99ドル(14,850円) | 948ドル(142,200円) | 8,000 | 「オフピークモード」が使える唯一のプラン。オフピーク時間帯はクレジット消費なしで生成、1日最大200本 |
年払いは月払い12か月分の80%の額です(Standard は120ドルに対して96ドル)。ヘルプセンターは「プランによって使えるクレジットの量や、タスクの優先度、使える追加機能が変わります」としており、プラン別の機能差の全文は「サブスクリプションプラン」ページで確認するよう案内しています。また「プランは個人アカウントに紐づいており、共有はできません」「返金には対応していません」「1ヶ月だけ利用したい場合は、次の請求が始まる前に解約」の3点は、法人で使う前に押さえておく公式の回答です。
公式の商品一覧には、このほかに Team(Basic/Plus/Pro、四半期・年払い)と、Vidu Agent 用の「Video Plan」(月69ドルと199ドルのバンドル)が並びますが、2026年9月26日時点で料金ページの本文にはチーム向けプランの内訳(人数・クレジット)の記載がなく、この記事では価格の存在だけを記します。エンタープライズは公式プレスリリースで「カスタマイズ対応」とされ、料金は個別見積もりです。
クレジットの3種類と有効期限
公式の料金ページ FAQ は、クレジットを3種類に分けています。
| 種類 | 入手方法 | 有効期限(公式の表記) |
|---|---|---|
| サブスクリプションクレジット | プランに含まれる毎月の付与 | 30日間(ヘルプセンターでは「付与されたサブスクリプション期間内のみ有効」) |
| 購入クレジット | 「サブスクリプション」ページの「クレジットを購入」から追加購入 | 2年間 |
| ボーナスクレジット | イベント、コンテスト、Creative Partner Program(CPP) | 2年間 |
1回の生成で消費するクレジット数は「動画の種類、長さ、解像度、選択したモデルによって変動」というのがヘルプセンターの説明で、Web版の消費表は2026年9月26日時点で公式サイトの本文に掲載されていません。目安として使えるのは、次に示す API の消費表です。
API の従量料金(Vidu Q3 系・通常時とオフピーク)
API は1クレジット0.005ドル(0.75円)で、売上税は地域により加算されます。Vidu Q3 系の1秒あたりの消費は次のとおりです。
| モデル・生成方式 | 解像度 | 通常(クレジット/秒) | 通常(円/秒) | オフピーク(クレジット/秒) | 16秒1本の通常料金 |
|---|---|---|---|---|---|
| Q3-pro(画像・テキスト・始点終点) | 1080p | 24(0.12ドル) | 18円 | 12(0.06ドル) | 1.92ドル=288円 |
| Q3-pro(同上) | 720p | 20(0.10ドル) | 15円 | 10(0.05ドル) | 1.60ドル=240円 |
| Q3-pro(同上) | 540p | 9(0.045ドル) | 6.75円 | 5(0.025ドル) | 0.72ドル=108円 |
| Q3-turbo(画像・テキスト・始点終点) | 1080p | 13(0.065ドル) | 9.75円 | 7(0.035ドル) | 1.04ドル=156円 |
| Q3-turbo(同上) | 720p | 11(0.055ドル) | 8.25円 | 6(0.03ドル) | 0.88ドル=132円 |
| Q3-pro-fast(画像から動画) | 1080p | 25(0.125ドル) | 18.75円 | 13(0.065ドル) | 2.00ドル=300円 |
| Q3(リファレンスから動画) | 1080p | 15(0.075ドル) | 11.25円 | 7(0.035ドル) | 1.20ドル=180円 |
| Q3-mix(リファレンスから動画) | 1080p | 29(0.145ドル) | 21.75円 | 非対応 | 2.32ドル=348円 |
オフピークは API リファレンスで「48時間以内に生成、未完了分は自動キャンセルしてポイントを返金」と定義されています。Q3 系は音声つき(audio が true)でもオフピークに出せますが、Q2 以前は音声なしのときだけ対象です。参考として、旧世代の Q1 は5秒1080pで80クレジット(0.4ドル)、vidu2.0 は4秒720pで40クレジット(0.2ドル)でした。Q3-turbo の1080pは、1秒あたりで見ると Q1 の約4割の単価です。
試算例(実測値ではありません・前提と計算式を明示): 広告用に16秒・1080pの動画を Q3-turbo で月100本作ると、13クレジット×16秒×100本=20,800クレジット=104ドル(15,600円)。同じ本数を Q3-pro にすると192ドル(28,800円)です。やり直し分は含んでいないため、実務では2〜3倍を見込む前提で予算化してください。
Vidu AIの日本語対応|UI・プロンプト・生成音声
日本語対応は3つの層に分けて確認する必要があります。2026年9月26日時点で公式に確認できる範囲は次のとおりです。
| 層 | 公式に確認できること | 確認元 |
|---|---|---|
| 画面(UI) | 日本語版サイトとアプリ画面が存在。言語切替は en/zh/ja/ko/de/fr/es/pt/ru の9言語 | vidu.com/ja と画面テキストの言語設定 |
| プロンプト入力 | API FAQ は「200以上の言語に対応」と記載。Web版の公式比較ページには日本語プロンプトの実例(アニメ風・日本語音声の指定)が掲載 | API FAQ、公式の Q3 比較ページ |
| 生成される音声(セリフ) | Vidu Q3 の出力言語は英語・日本語・中国語の3言語。リップシンクは自動 | Vidu Q3 製品ページ |
| ヘルプ・サポート | ヘルプセンターに日本語版あり。問い合わせ窓口は英語のメールアドレス(support@vidu.com) | ヘルプセンター |
Vidu Q3 の公式比較ページに載っている日本語プロンプトの例は「アニメ風、日本語音声、SFXあり、BGMなし」で始まり、セリフを「」で囲んで指定しています。公式の例では、スタイル・音声言語・効果音の有無・BGMの有無を先頭で宣言し、その後に動きとセリフを書く形です。日本語の看板や字幕をフレーム内に描く精度については、プレスリリースが「看板・字幕・UI要素などのテキスト情報も正確に表現」と述べていますが、日本語の文字に限った記載は2026年9月26日時点で公式にありません。
商用利用・権利・データの扱い|法人が先に決める4点
ここが法人利用でいちばん差がつく箇所です。公式ヘルプセンター(日本語)と利用規約(英語・2026年7月3日更新)、プライバシーポリシーの原文から、先に社内で決めておくべき4点を整理します。

1. 商用利用は有料プランのみ
ヘルプセンターの回答は「商用利用が認められているのは、原則として有料プランをご利用のユーザーに限られます。ただし、ライセンスの条件で別途定めがある場合は、その内容が優先されます」です。利用規約の原文では、Vidu が利用者に与えるライセンスは「個人的・非商用目的」で、「有料ユーザーについては商用利用に及ぶ」と書かれています。無料プランで作った動画を広告や納品物に使うことは規約上できません。
生成物の権利について、規約は「Vidu はユーザーコンテンツの所有権を主張しない。ユーザーはすべての権利を保持する」としつつ、その直後で Vidu 側への利用許諾(次項)を定めています。また、AI 生成の性質として「生成物は一意でない可能性があり、他のユーザーが同一または類似の内容を生成しうる」と明記されているため、ロゴやキービジュアルのように独占性が必要なものには向きません。
2. 入力素材は「AI学習を含む」利用許諾を与える
利用規約の「License to Vidu」は、投稿・アップロードしたユーザーコンテンツについて、Vidu と関連会社に対し「全世界・無償・サブライセンス可・譲渡可・永続・取消不能・非独占」のライセンスを与えると定め、その用途に「既存および将来の製品の改良・開発(AI トレーニングを含む)」と「運営・宣伝・商用目的での公開・編集・翻訳・配布」を挙げています。オプトアウトの手段は、2026年9月26日時点の規約・ヘルプセンターに記載がありません。
実務上の結論は単純で、未公開の商品画像・社員や顧客の顔・取引先の素材は入れない、入れる場合は権利者の同意を先に取る、の2点です。プライバシーポリシーも「個人の写真・動画・音声を投稿した場合、顔データ・音声データその他の生体情報を収集することがある」と明記しています。
3. データはシンガポール保管、中国での処理あり、準拠法は香港法
プライバシーポリシーの「International Information Transfers」には、「情報はシンガポールに保管され、中国を含む他の法域で処理されることがあり、一部の技術的処理は権限を持つ担当者やサービス提供者が行う」とあります。運用データの保持期間は「最長6か月(法令上の要請や法的請求の防御に必要な場合を除く)」、アカウント削除後は生体情報を「遅滞なく匿名化」するのが公式の記載です。
利用規約の準拠法は香港法で、紛争は香港での解決が定められています。責任上限は「100ドルか過去12か月の支払額のいずれか大きい方」です。個人情報保護法上の外国第三者提供に当たるかどうかは、投入する素材に個人情報が含まれるかで変わるため、法務に確認する前提で導入を進めてください。
4. 禁止コンテンツと透かし・表示義務
利用規約は「AI 生成物を人間が作ったものと偽ること」「Vidu と競合するモデル・サービス開発への生成物の利用」「公人・著名人の風刺や歪曲」「サービスに付随する透かし(watermark)の除去・改変」などを禁止しています。API 側のコンテンツモデレーション文書では、ヌード・暴力・流血・性的表現・公人・存命のアーティスト・未成年保護に関する入力や出力が自動でブロックされ、繰り返すとアカウント停止になる、と書かれています。モデレーションは「アカウント・プロジェクト・トピック単位で無効化できない」のも公式の明言です。
Web版のダウンロード画面には「透かしなしで動画をダウンロードしますか?」という確認ダイアログが存在しますが、どのプランで透かしが付くかの一覧は2026年9月26日時点で公式サイトの本文に記載がありません。納品前に、実際の出力に透かしが残っていないかを目視で確認する工程を必ず入れてください。
競合ツールとの違い|Vidu Q3が向く場面と向かない場面
比較は「どちらが上か」ではなく、公式が自ら認めている得手不得手で見るのが早道です。Vidu は公式サイトに「Vidu Q3 vs Seedance 2.0 vs Kling 3.0」という比較ページを持ち、そこで Seedance 2.0 が「複雑なカメラモーション、ダイナミックな格闘の振り付け、トラッキングショット」で強く、Kling 3.0 が「視覚的な一貫性、構造化されたシーン解釈」で優れると明記した上で、自社の Q3 は「感情表現の自然さ、口の動きと音声の一致、アニメ調の安定性」に焦点を置いていると説明しています。
| 観点 | Vidu Q3(公式の記載) | 他ツールが有利な場面(Vidu 公式ページの記載) | 当社の関連記事 |
|---|---|---|---|
| 音声と映像の同時生成 | セリフ・効果音・BGM を最大16秒の動画と同時出力、日英中の3言語 | ―(Vidu が業界初と主張。他社の同等機能は各社の公式で確認) | AI動画生成ツール比較|法人選定基準 |
| カメラワーク・アクション | フレーム単位のカメラ制御を公式が掲げる | Seedance 2.0 が複雑なカメラモーション・格闘・トラッキングで強いと Vidu 公式が記載 | Seedance 2.5/2.0の料金|無料枠とAPI単価 |
| 視覚的な一貫性 | リファレンスから動画で複数ショットのキャラクター一貫性を狙う | Kling 3.0 が視覚的な一貫性・構造化されたシーン解釈で優れると Vidu 公式が記載 | AI動画4社比較|Seedance・Sora・Kling・Runway |
| アニメ調・2D表現 | API 紹介文で「アニメ調の生成に優れ、スタイルが途中で変わらない」と明記 | 実写の質感重視なら Runway や Veo の公式サンプルを先に確認 | Runway料金プラン比較/Google Veo 3の料金 |
| 料金の下限 | Web版 月10ドル、API は Q3-turbo 540p で1秒0.035ドル | Hailuo など中国系の他社も低単価帯。用途別に当社記事で確認 | Hailuo AI(MiniMax)完全ガイド |
| ライセンス・商用 | 有料プラン限定。入力素材の学習利用許諾あり | ローカル実行できるオープンモデルは学習利用の懸念が小さいが、ライセンス確認が必要 | 動画生成AIローカル比較|商用利用ライセンスの落とし穴/LTX 2.3|4K動画OSS vs Runway徹底比較 |
AIgent Lab の既刊で言えば、動画の照明を後から変える Higgsfield AI Relight や、画像・動画・ロボットを統合した FLUX 3 のように「1本の動画生成モデル」ではない道具も増えています。マルチエージェントで動画を組み立てる RoboNeo と、Vidu Agent の「ひと言から完成作品まで」は同じ方向を向いており、選定の軸は「モデルの画質」より「素材の一貫性をどこで担保するか」に移りつつあります。参照画像を先に作る用途では、Nano Banana Pro のような画像生成モデルとの組み合わせも検討対象です。
Vidu AI導入でよくある失敗パターン3つ
公式の規約・ヘルプ・API 文書の記載から逆算すると、つまずきやすい点は次の3つです。

失敗1: 無料プランの出力を納品物に使う
❌ Free で作った動画を「まず試作だから」と広告や提案書に使い、そのまま本番に流用する。
⭕ 商用に使う可能性が少しでもあるなら、最初から Standard 以上で生成する。ヘルプセンターは「プランを解約しても、これまでに作成した動画はそのまま使えます」としているので、月10ドルのプランを必要な月だけ契約する運用が規約に沿う形です。
なぜ重要か: 商用可否はプランで決まり、後から有料プランに入っても無料期間中の生成物が遡って商用可になるという記載は公式にありません。
失敗2: 人物写真や未公開素材をそのまま参照素材に入れる
❌ 社員の顔写真、顧客の店舗写真、発売前の商品画像を「リファレンスから動画」に投入する。
⭕ 投入前に「学習利用を含む利用許諾を与える」規約を関係者に説明し、同意のある素材か、公開済みの素材だけを使う。顔・声を含む素材は生体情報として扱われることを前提に、社内の投入ルールを文書化する。
なぜ重要か: 規約の「License to Vidu」は永続・取消不能で、アップロード後に取り消す手段が公式に用意されていません。データはシンガポールに保管され、中国で処理されることもあると公式が明記しています。
失敗3: オフピークモードや従量制の待ち時間を納期に組み込まない
❌ Ultimate の「クレジット消費なし」に魅力を感じて、納期前日の大量生成をオフピークに回す。あるいは API のオフピーク(半額)で本番バッチを組む。
⭕ オフピークは API リファレンスで「48時間以内に生成、未完了は自動キャンセル」と定義されている。納期のある案件は通常モードで、余裕のあるストック制作だけをオフピークに回す。API の同時実行は組織あたり5タスクが上限なので、100本なら20回転分の待ちを見込む。
なぜ重要か: 公式ヘルプは生成が遅い理由の筆頭に「サーバーの混雑」と「ノンピークモードの使用中」を挙げています。安さと納期は同時に取れません。
よくある質問
Vidu AI は無料で使えますか?
使えます。Free プランがあり、公式プレスリリース(2026年2月2日)では「80クレジット相当の機能試用」と説明されています。登録ボーナスと毎日ログインでクレジットが付与され、720p と 1080p には「お試し」回数の表示があります。ただし商用利用はできません。
Vidu AI の料金はいくらですか?
Web版は Standard 月10ドル(1,500円・800クレジット)、Premium 月35ドル(5,250円・4,000クレジット)、Ultimate 月99ドル(14,850円・8,000クレジット)で、年払いは月払い12か月分の80%です。API は1クレジット0.005ドルの従量制で、Vidu Q3-pro の1080p は1秒24クレジット(18円)です。いずれも2026年9月26日時点の公式値で、1ドル150円換算です。
Vidu AI で作った動画は商用利用できますか?
有料プランの利用者に限って可能です。ヘルプセンターは「商用利用が認められているのは、原則として有料プランをご利用のユーザーに限られます」と回答しています。生成物の権利はユーザーに残りますが、生成物が他のユーザーと同一・類似になりうる旨が規約に明記されています。
Vidu AI は日本語に対応していますか?
画面は日本語版があり、プロンプトは API FAQ で「200以上の言語に対応」、Vidu Q3 が生成するセリフの言語は英語・日本語・中国語の3言語です。公式の比較ページには「アニメ風、日本語音声、SFXあり、BGMなし」という日本語プロンプトの実例が載っています。
Vidu AI はどこの国の会社が運営していますか?
利用規約とプライバシーポリシーに、運営主体は ShengShu AI HK Limited(香港・九龍尖沙咀)と記載されています。開発元の ShengShu Technology(生数科技)は中国のマルチモーダル生成AI企業で、2026年4月13日に Alibaba Cloud 主導のシリーズB(20億人民元)を発表しています。
Vidu Q3 と Vidu Q2 の違いは何ですか?
公式の UI では Q3 が「マルチショット、Audio-Video 同期」、Q2 が「動きは鮮やかに、意味は正確に」と説明されています。API の Model Map では Q3 系が1〜16秒で音声・映像の同時出力とスマートなシーン切替に対応、Q2 系は1〜10秒で、動画をリファレンスに使う編集は Q2 Pro 系の機能です。
クレジットに有効期限はありますか?
あります。サブスクリプションクレジットは付与された期間内(料金ページ FAQ では30日間)、購入クレジットとボーナスクレジットは2年間です。生成が Vidu 側の原因で失敗した場合は、そのタスクのクレジットが返金されます。
解約や返金はできますか?
解約はサブスクリプションページから可能で、現在の請求期間の終わりまで利用できます。返金は「現在のところ返金には対応しておりません」が公式の回答です。次回の請求を避けるには、請求日より前に解約してください。プランは個人アカウントに紐づき、他の人と共有できません。
アップロードした画像や動画は AI の学習に使われますか?
利用規約の「License to Vidu」に、ユーザーコンテンツを「AI トレーニングを含む製品の改良・開発」に使う権利が含まれています。2026年9月26日時点で、学習利用を止めるオプトアウトの手段は規約・ヘルプセンターに記載がありません。機密素材や人物の顔・声を含む素材は投入しない運用を勧めます。
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参考・出典
- Vidu Q3 AIモデル – ネイティブオーディオ対応 — Vidu 公式(参照日: 2026-09-26)
- Vidu AI動画生成の料金プラン — Vidu 公式(参照日: 2026-09-26。プラン価格は料金ページが参照する公式の商品一覧から転記)
- Vidu ヘルプセンター — Vidu 公式・日本語(参照日: 2026-09-26)
- Vidu Terms of Service — Vidu 公式・最終更新 2026年7月3日(参照日: 2026-09-26)
- Vidu Privacy Policy — ShengShu AI HK Limited・最終更新 2026年7月3日(参照日: 2026-09-26)
- Vidu API Pricing — Vidu Open Platform(参照日: 2026-09-26)
- Vidu API Model Map — Vidu Open Platform(参照日: 2026-09-26)
- Vidu API Reference: Image To Video — Vidu Open Platform(参照日: 2026-09-26)
- Vidu API Usage And Limits — Vidu Open Platform(参照日: 2026-09-26)
- Vidu API Content Moderation — Vidu Open Platform(参照日: 2026-09-26)
- Vidu Q3 vs Seedance 2.0 vs Kling 3.0 Comparison — Vidu 公式(参照日: 2026-09-26)
- AI動画生成『Vidu』、グローバルイベントで大規模アップデート発表 — ShengShu AI HK Limited・PR TIMES・2026年2月2日(参照日: 2026-09-26)
- ShengShu Launches Vidu Q3 Reference-to-Video — ShengShu Technology・PR Newswire・2026年4月13日(参照日: 2026-09-26)
まとめ|Vidu AIを法人で使うなら、規約を読んでから有料プランで
Vidu AI は、最大16秒の音声つき動画を1回で出す Vidu Q3 を軸に、Web版の月10ドルからと API の従量制で使える動画生成AIです。アニメ調・会話シーン・日本語音声という得意領域は公式が明示しており、カメラワークや視覚的一貫性で他社が勝つ場面も公式自身が認めています。法人で使うなら、商用利用は有料プラン限定、素材の学習利用許諾、データの保管・処理地、香港法という4点を先に確認し、投入してよい素材の線引きを文書にしてから始めてください。
次の一歩は3つです。
- 今日: 公式の料金ページと利用規約の「License to Vidu」を読み、投入禁止素材のリストを作る。
- 今週: Standard(月10ドル)で Vidu Q3 を1か月だけ契約し、自社の用途で「テキストから動画」と「リファレンスから動画」を各数本試す。
- 今月: 量産が見えたら API のクレジット消費表で月額を試算し、オフピークに回せる制作と通常モードで出す制作を分ける。
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